347.No.1理論 ―ビジネスで、スポーツで、受験で、成功してしまう脳をつくる「ブレイントレーニング」 西田文郎

人の脳は感情、イメージ、思考の三つがプラスになれば、必ず成功できる仕組みになってい

 

Y君の場合は少々極端かもしれませんが、一般に東大に合格した受験生は、他の受験生より、勉強時間が少ないというのは統計的にいえることだろうと思います。睡眠時間を削って七時間も八時間も机にしがみついていた東大合格者は、私の知る範囲ではほとんどいません。しかも彼らはスポーツを楽しんだり、楽器をいじったり、読書に熱中しながら高校生活をエンジョイしています。勉強漬けの受験生活などというのは、不合格の兆候であると考えたほうがいいの
                

ところがY君は「合格したい」とは少しも思っていませんでした。ウソだと思われるかもしれませんが、「合格するのが当たり前」と考えていました。当たり前ですから趣味や楽しみを犠牲にする必要もないし、睡眠時間を削ってまで、ネジリ鉢巻で頑張る理由などまったくないのです。  東大の合格者には、両親のいずれかが東大出身者であるケースが非常に多いというデータがあります。ここから「頭のよさは遺伝する」という結論を導き出すこともできそうですが、たくさんの受験生を見てきた経験からいうと、東大合格は遺伝的な頭のよし悪しが問題になるほど難しくありません。  東大出身の親を持つ東大生がなぜ多いかというと、親と同じ大学に入るのは「難しくない」「当たり前だ」と考えられるから
                

できる子とできない子の違いは知能指数でも遺伝でもありません。心、つまり頭の中にある「思い」だけ
                

七時間も八時間も勉強したら東大には合格できない、などと暴論を吐く気は毛頭ありません。受験勉強一辺倒の〝ガリ勉〟で合格する人もいるでしょう。でも、そういう努力はときに危険です。苦しさを我慢しながら脳を働かせて合格しても、バーンアウトすなわち燃え尽き症候群が待っています。人の心は、喜びや楽しみという栄養を絶えず脳に補給していないとエネルギーが枯渇してしまうの
                

したがって勉強に対する、その子の「思い」を変えてやると、小学校や中学校程度の勉強なら成績はアッと言う間に上昇します。「好きだ」「できる」「面白い」という思いは、人の能力を変え
                

たとえば、私が自分の子に将棋を教えるときは、三回に一回はわざと負けてやります。勝てない子どもがかわいそうだからではありません。負けてばかりで、勝つ喜びを知らなければ、将棋が嫌いになってしまうからです。父親に勝てたという喜びがあれば、将棋に対してプラス感情になり、もっと上手になろうと意欲的になり
                

成功者というのは、必ず「自分は金儲けが上手だ」と思っています。それを意識し、自覚しているかどうかわかりませんが、潜在意識には間違いなく「おれは金儲けがうまい」という思いがあり
                

どんどんお金が入ってくる人と、どんなに努力しても貧乏から抜け出せない人のあいだには、じつはその違いしかないのです。金儲けが上手だと潜在意識が判断していれば、脳もそのように働きます。しかし下手だと潜在意識があきらめていれば、千載一偶のチャンスを前にしても脳が起動せず、才能は発揮されずに終わり
                

人間の能力差は潜在意識に存在しています。そして、その潜在意識は、最初のいくつかのチャレンジに、たまたま成功したか失敗したかで、ほとんど決定されてしまうのです。逆に言えば、勉強の苦手な子が優等生になったり、金儲けの下手な人がどんどん儲けられるようになるのは、いかに簡単かということです。潜在意識にインプットされた記憶データを変えてやればいいのですから、ことは非常に簡単
                

どもの指導は〝 No. 1を目指せ〟です。アマチュア・スポーツの選手ならオリンピックを、プロ野球なら大リーグを、サッカーならイタリアのセリエAを目指せと指導します。セールスマンはトップセールスマンを。経営者なら、その分野で日本一の企業を目標にしなさいとお話しし
                

なぜかというと人間は、もともと怠け者にできていて、ある程度で満足すると、必ずそこで進歩が止まってしまうから
                

ユダヤ人の精神分析学者フランクルは、自分の体験から、ナチス強制収容所ユダヤ人の生と死を分けたのは体力でも精神力でもなく、希望だったと言っています。同じ過酷な状況に置かれても、希望を持ち続けることができた人間は生き延び、それを失った者は病気や衰弱で次々に死んでいったのだと言い
                

 

成功から見れば、それまでの失敗や苦しさ、努力も、単なるプロセスです。間違いなく成功するとわかっていますから、不安や心配、焦り、迷い、ためらいのような否定的な感情が起こらず、楽しみながら前進できるのです。「こんなことをして何になるんだ」とか「失敗したらムダじゃないか」というマイナス思考も消えます。必ず報われるとわかっているので、辛い努力も楽しくなるの
                

 

思考とイメージと感情の三つがともにプラスになったメンタルタフネスを、「メンタルヴィゴラス状態」と呼び
                

 

嫌いという感情は自己防衛本能に結びついています。もともとは自分の生命を危うくするような敵や危険に対して発生するものですから、そこから逃げ出そうとか、戦おうという無意識的な心の動きをともなっています。ですから緊張します。脳幹が刺激を受けて自律神経やホルモンの状態が変わり、血圧が上昇するとか、呼吸が早まるといった生理的変化が起こってイライラするの
                

 

人が「こうありたいな」と願う自分は、必ずヴィゴラス状態にある自分です。仕事に没頭する自分。誰かを好きで好きで仕方ない自分。趣味やスポーツに熱中している自分。あるいは、どんな逆境でも敢然と戦える自分。自信のある自分。まわりの人に愛情を感じ、ありのままに自己表現できる自分……。どれも扁桃核が肯定的で、感情とイメージと思考が一体になったメンタルヴィゴラス状態
                

 

そうなれば、ドーパミンのおかげで楽しく愉快になれますから、私たちの脳は常にヴィゴラス状態を求めています。言い換えれば、成功や幸せは、多くの人が思っているように苦しみ、もがきながら必死で手にするものではなく、楽しみながら獲得するものです。また楽しくなければ、どんなに努力しても成功できないということです。もし、あなたが成功に見放されているとしたら、自分は苦しみながら頑張っているのではないかと考えてみて
                

 

私は仕事がらトップ企業の経営者とお話しする機会が多いのですが、「自分は怠け者です」という社長さんがたくさんいます。どちらかというと大きく成功している方ほど、そうおっしゃいます。怠け者の成功者のほうがむしろ多いのです。  状況が目まぐるしく変化するビジネス界で頭角をあらわすには、努力より大事なものがあります。今は上昇している株価も明日は値を下げるかもしれない。新規に事業展開しても、新しい技術が開発されれば、せっかくの設備投資がムダになる。アイデア一つで会社の未来が大きく変わってくる。そんな世界で成功するにはツキが絶対条件です。努力したから成功するのではありません。ツキがあったから、その努力が生きたというのが
                

 

野生動物を見て美しいと思うのは、全身に溢れた自信のためではないでしょうか。動物に〝自分〟とか〝自信〟という意識があるかはなはだ疑問ですが、少なくても野生動物にマイナス思考はなさそう
                

 

しかしペットや家畜は違います。ひどく自信なさそうに見えるときがあります。上目づかいに主人の顔色をうかがう犬など、完璧なマイナス 思考 です。過去に叱られた経験が脳に焼きついていて、「また叱られるのではないか」という、マイナス 感情、マイナス イメージ に陥っているに違いないの
                

 

犬さえマイナス 思考 になります。犬よりはるかに発達した脳に、膨大な記憶データを蓄えている人間がマイナス思考になるのは、少しも不思議ではありません。頭がいいから人は自分が信じられない、成功を信じ切れない
                

 

ヴィゴラス状態は「~できる」「できて当たり前」という思考です。プラスなのは思考だけでなく、イメージも感情も同時にプラスになっています。具体的に言うと成功や優勝、幸せな家庭が明確にイメージでき、それが実現した際の喜びや感動まで感じられる。いわば、未来を先取りした「もうできちゃった」のウキウキワクワク状態
                

 

 ところが長期目標を持つということが、私たちのような凡人には非常に難しいのです。社員教育セミナーで参加者と話してみると、人生目標どころか一〇年後のイメージを抱いている人さえめったにいません。たまに一〇年後二〇年後の明確なイメージを持つ人がいます。人事担当者に聞いてみると、やはりズバ抜けて仕事ができ、将来を嘱望される優秀な人材
                

 

 子育てでは「叱るよりホメろ」と言います。なぜホメることが大事かというと、相手を承認することになるからです。人間は誰かに認められたい、承認されたいという欲求を持っています。したがって、承認欲求が満たされると、その喜びを再び味わいたくなり、子どもは自分から進んで伸びようとするの
                

 

これまでの話から、もうおわかりと思いますが、成功は人間的な向上なくしては不可能
                

 

成功者が共通して持っている「運命的な力を感じる能力」のキーは感謝です。感謝がなければ、自己愛を超えられません。過去と現在の環境、あらゆる人間関係をプラス思考で受け止めることは、感謝がなければ絶対にでき

 

 

346.目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】 中野剛志

このように、インフレやデフレがよいか悪いかは、単に物価が下がったか上がったかだけでは、分かりません。  例えば、需要がたくさんあることによって起こるインフレは、よいインフレですが、輸入原油の価格上昇によって起こるインフレは、悪いインフレなのです。この違いを念頭に置いておいて


このように、個々の正しい行動でも、それが積み重なった結果、全体として、好ましくない事態がもたらされてしまう。このような現象を、経済学の用語で「合成の 誤謬」 と言い


ミクロ(個々の企業や個人)の視点では正しい行動も、その行動を集計したマクロ(経済全体)の世界では、反対の結果をもたらしてしまう。デフレ下で支出を切り詰めて楽になろうとしたら、それがさらなる需要縮小を


デフレが続いて、生活がますます苦しくなる。このデフレという現象は「合成の誤謬」の典型であると言え


平成の日本では、民間企業が内部留保を貯め込み、賃上げもしなければ、積極的な設備投資や技術開発投資もしなくなってしまいました。日本企業は、画期的な新製品を送り出したり、イノベーションを生み出したりする力を失っています。  こうしたことから、日本企業の経営のあり方が批判されてきました。経営システムが悪いとか、企業経営者に先見の明がないとか、失敗を恐れてリスクをとらないから駄目だとか、戦略やビジョンがないとか。新聞やビジネス雑誌には、日本経済の停滞を企業経営のせいにするような議論があふれています。  しかし、こうした経営批判は、ほとんど的外れです。  というのも、 企業が内部留保を貯め込むのも、賃上げをしないのも、積極的な投資を恐れているのも、ひとえに、デフレという経済環境のせい だから


これまで説明してきたように、需要不足のデフレ下においては、企業が投資を控え、賃上げもできず、内部留保を貯め込むのは、仕方のないこと。というよりはむしろ、経済合理的な行動なの


なぜ日本経済は、成長しなくなったのか。答えは、簡単です。   それは、日本政府が「デフレ下におけるインフレ対策」という愚行を続けてきたからです。それでデフレが続くようになった。だから、経済成長もしなくなった。  当然の結果でしょう。何も不思議なことはありませ


繰り返しますが、デフレの時の生産性の向上は、かえって経済成長を阻害します。   政府は、まずはデフレ脱却を果たし、経済をインフレにする。その上で、生産性の向上を促し、経済成長を実現する。 そういう順番で政策を実行するべきなの


しかし、すでに説明した通り、デフレの時に支出を抑えることは、一個人や一企業の行動としては合理的ですが、その積み重ねが全体として需要不足を招き、経済全体をデフレへと追い込んでしまう。  もっとも、個人や企業がデフレの下で支出を抑制してしまうのは、無理もないことです。なぜなら、それが経済合理的だからです。しかし、そのような時に、政府までもが支出を抑制してしまったら、デフレはさらに悪化してしまうのは必定


まとめるならば、 デフレの時には、次のような優先順位になります。     最善の策:必要なものを造る公共投資     次善の策:無駄なものを造る公共投資     無策:公共投資を増やさないこと     最悪の策:公共投資の削減   平成の日本は、このうち「無策」と「最悪の策」ばかりやってきまし


さて、経済としては、一般的に、デフレのほうが異常です。正常に成長している経済では、物価は穏やかに上昇しています。マイルドなインフレが、正常なのです。  要するに、生産性の向上や無駄の排除が「正しい」と思われているのは、マイルドなインフレの正常な経済を暗黙の前提としているからなの


ビットコインの仕組みは、金貨の電子版ともいうべきものです。それゆえに、デフレを引き起こすという金本位制と同じ問題を抱え込んでしまっているのです。  ビットコインには、ブロックチェーンなど最新のテクノロジーが用いられているそうです。しかし、ビットコインの仕組みは、「金本位制」という古くて欠陥のある制度と発想が同じなの


これに対して、現代の通貨は、貴金属との交換が保証されていません。これを「不換通貨」といいます。不換通貨は、 金 の量に制約されずに、供給量を増やせるので、デフレを回避できるの


銀行が貸出を行う際は、貸出先企業Xに現金を交付するのではなく、Xの預金口座に貸出金相当額を入金記帳する。つまり、銀行の貸出の段階で預金は創造される仕組みである( 注 12)。 「銀行の貸出の段階で預金は創造される」 のですから、銀行の貸出しが、元手となる資金の量的な制約を受けるということはありませ


繰り返しますが、 銀行の貸出しが元手となる資金の量的な制約を受けるということはありません。  もっとも、だからといって、銀行は何の制約もなく、いくらでも融資ができるというわけではありません。さすがに借り手側に返済能力がなければ、銀行は貸出しを行うことができない。  というわけで、銀行の貸出しの制約となるは、貸し手(銀行)の資金保有量ではなく、「借り手の返済能力」だ ということになります。  あえて大雑把に言えば、「借り手側に返済能力がある限り、銀行は、いくらでも貸出しを行うことができてしまう」ということ


 黒田日銀の量的緩和がインフレを起こすのに失敗したのは、当然でしょう。   貨幣供給量が増えるとマネタリー・ベースが増えるのであって、マネタリー・ベースが増えるから貨幣供給量が増えるのではない から


 そして、政府の借金は、 金 の保有量の制約は受けないのはもちろん、民間部門の貯蓄という制約すらも受けません。   図6 で説明した通り、①から⑤のプロセスは、無限に回るの


「そんなのは『錬金術』じゃないか!」と言うのならば、あえて断言しましょう。  現代の資本主義経済においては、錬金術が可能になってしまっているの


答えを先に言えば、 日本政府について言えば、その返済能力には、限界はありません!  理由は簡単。借金の返済に必要な通貨(日本で言えば「円」)を発行しているのは、ほかならぬ政府(より厳密には「中央政府」と「中央銀行」)自身だからです。  ここで重要なのは、政府は、民間主体とは違う存在だということです。 政府は、通貨を発行する能力があるという点において、個人や民間企業とは決定的に異なります。  当たり前ですが、個人や民間企業は通貨を発行できないので、収入を得て、そこから借金を返済しなければならない。  ところが、通貨を発行できる政府には、その必要はないのです。  したがって、 自国通貨建ての国債は、返済不能に陥ることはあり得ません。 自国通貨建てで国債を発行している政府が、債務不履行になって財政破綻することはないの


 国債は、自国通貨建てである限り、そして政府に返済の意思がある限り、いくら発行しても、債務不履行になることはあり得ません。  そして、日本政府の発行する国債は、すべて円建てです。しかも、日本政府には返済の意思があります。したがって、日本政府が、財政破綻することはあり得ません。  そうなる理由は、政府が通貨発行権をもっているからです。   永遠に財政破綻しない政府であれば、債務を完全に返済し切る必要もありません。 国債の償還の財源は、税金でなければならないなどということもありませ


まず、政府が、財政赤字を拡大しまくったら、何が起こるかを考えてみましょう。  例えば、政府が盛んに公共投資をやり、投資減税や消費減税をやったら、需要が拡大して、供給力を超えるので、インフレになります。  それにもかかわらず、公共事業をやりまくり、ついでに無税にしてみたら、どうなるか。おそらく、インフレが止まらなくなり、遂にはハイパーインフレになるでしょ


インフレとは貨幣の価値が下がることですが、ハイパーインフレになると、お札はただの紙切れになってしまいます。ハイパーインフレは、さすがに困る。いくら政府に通貨発行権があっても、その通貨が無価値になってしまうのです。ハイパーインフレこそ、国家の財政破綻と言っていいでしょう。  要するに、財政赤字が拡大し過ぎると、インフレが行き過ぎるのです。  ということは、財政赤字はどこまで拡大してよいかと言えば、「インフレが行き過ぎないまで」ということになります。   財政赤字の制約を決めるのは、インフレ率(物価上昇率) なの

 

財政赤字の制約となるのは、民間部門の貯蓄ではない(財政赤字は、それと同額の民間貯蓄を創出するから)。   財政赤字の制約となるのは、政府の返済能力でもない(政府には、通貨発行権があるから)。   財政赤字の制約を決めるのは、インフレ率である。インフレになり過ぎたら、財政赤字を拡大してはいけない。   財政赤字を無限に拡大できない理由は、そんなことをすると、ハイパーインフレになってしまうからで


税は、財源確保の手段ではない  財政赤字が拡大し過ぎるのが、なぜいけないのか。それは、インフレが行き過ぎるからです。  なぜ、無税国家は、あり得ないのか。それは、無税国家にすると、ハイパーインフレになってしまうからです。  言い換えると、なぜ税金は必要なのか。それは、インフレが行き過ぎるのを防ぐためだということ


つまり、 税金とは、物価調整の手段なのです。財源確保の手段ではありませ


信用貨幣論をご理解いただいた読者にはお分かりだと思いますが、「税収が増える」ということは、その分、貨幣が消滅し、貨幣供給量が減って、デフレが悪化するということなのです。財政健全化論者は、貨幣が何かを分かっていないということです


 加えて、 市場は、本当は、日本の財政が破綻するなどとは信じていない。 これが、国債金利が低い第二の理由です。  すでに述べたように、日本政府は、ギリシャとは違って、自国通貨を発行できるので、債務不履行に陥ることはあり得ない。それに、財政赤字の拡大それ自体が金利を押し上げるということもない。  経済学者や経済アナリストが何と言おうが、これが現実です。市場の金利が上がらないのは、この現実を反映しているにすぎません。言い換えれば、日本政府は、市場からの信認を十分に得ているということです。  実際、金融危機などが起きて株価が急落すると、円高になることがよくあります。しかし、金融危機が起きると、財政危機の国の通貨が買われて高くなるなどというのは変な話でしょう。要するに、市場は、日本円が安全資産であること、つまり日本の財政破綻などあり得ないということを分かっている


  財政破綻の例としてよく引き合いに出されるアルゼンチンとギリシャは、財政制度等審議会が悲願とする「プライマリー・バランスの黒字化」目標を、見事に達成していました。そして、その後、まもなくして、財政破綻に陥ったの


僕たちは自分の寿命を知らない。 90 歳、100歳まで生きられるように努力する。だから必ず「蓄え」は「過剰」になり、その分、「消費」は「過少」になる。しかも、高齢者になった自分の子どもにそれが相続され、貯蓄としてまた塩漬けにされる。    これじゃあ景気がよくなるわけがない。税でこのお金を社会の蓄えに変え、人間の暮らしのために毎年使ったほうが、景気が刺激されるに決まって


本書の内容を、簡潔におさらいしましょう。   15 のポイントにまとめました。 (1)平成の日本経済が成長しなくなった最大の理由は、デフレである。    デフレとは、物価が下がり続ける=貨幣の価値が上がり続ける状態である。    貨幣の価値が上がり続ける状態では、誰も支出をしたがらないので、経済は成長しなくなる。    経済成長には、マイルドなインフレ(貨幣の価値が下がり続ける状態)が必要で


(2)デフレとは、「需要不足/供給過剰」が持続する状態である。    インフレとは、「需要過剰/供給不足」が持続する状態である。    したがって、インフレ対策とデフレ対策は、正反対となる。    ①インフレ対策      「小さな政府」、財政支出の削減、増税      金融引き締め      生産性の向上、競争力の強化(規制緩和、自由化、民営化、グローバル


   ②デフレ対策      「大きな政府」、財政支出の拡大、減税      金融緩和      産業保護、労働者保護(…


(3)新自由主義は、本来、インフレ対策のイデオロギー。    デフレ…


(4)平成日本は、デフレ下にあったのに、新自由主義イデオロギーを信じ、インフレ対策(財政支出の削減、消費増税規制緩和、自由化、民営化、グローバル化)をやり続けた。    その当然の結果として…


(5)貨幣とは、負債の特殊な形式である…


(6)貨幣には、現金通貨と預金通貨がある。    預金(預金通貨)を…


預金は、銀行が貸出しを行うと創造される(信用創造)のであって、銀行が預金を集めて貸出すのではない。    銀行の貸出しは、銀行の保有する資金量の制約を受けない。ただし、借り手の返済能力の制約は受ける。    借…


(7)「現代貨幣理論」の貨幣理解のポイント    まず、国家は、国民に対して納税義務を課し、「通貨」を納税手段とすることを法令で決める。    すると、国民は、国家に通貨を支払うことで、納税義務を履行できるようになる。    その結果、通貨は、「国家に課せられた納税義務を解消することができる」という価値をもつこととなる。…


(8)量的緩和(マネタリー・ベースの増大)では、貨幣供給量は増えない。    貨幣供給量を増やすのは、借り手の資金需要である。    デフレ下で貨幣供給量を増やすためには、政府が資金需要を拡大するしかない(財政出動

(9)財政に関する正しい理解(「機能的財政論」)    ①民間金融資産は、国債発行の制約とはならない。     財政赤字は…

   ②政府は、自国通貨発行権を有するので、自国通貨建て国債が返済不能になることは、理論上あり得ないし、歴史上も例がない。     政府は、企業や家計とは異なる。    ③財政赤字の大きさ(対…

   ④財政赤字の大小を判断するための基準は、インフレ率である。     インフレが過剰になれば、財政赤字は縮小する必要がある。     デフレであるということは、平成日本の財政赤字は少な過ぎるということ。    ⑤税は、財源確保の手段ではない。…


10)財政赤字を拡大しても、それだけでは金利は上昇しない。    デフレを脱却すれば金利は上昇するが、それはむしろ正常な状態である。    金利の上昇は、日銀の国債購入によって容易に抑制できる。 (11)国内民間部門の収支+国内政府部門の収支+海外部門の収支=0    国内政府部門の赤字は、「国内民間部門+海外部門」…

(12)税収=税率×国民所得。    政府は税率を自在に上げられるが、国民所得は景気次第なので、…

歳出削減や増税はむしろ景気を悪化させるので、税収を増やすことには失敗する。    財政健全化は、やっても無駄であるし、デフレ下では、むしろやってはならない。 (13)財政政策の目的は、「財政の健全化」ではなく、デフレ脱却など「経済の健全化」でなければならない。 (14)自由貿易が経済成長をもたらすとは限らないし、保護貿易の下で貿易が拡大することもある。    グローバリゼーションは避けられない歴史の流れなどではなく、国家政策によって抑制…

(15)主流派経済学は、過去 30 年間で、進歩…

主流派経済学者は、一般均衡理論という、信用貨幣を想定していない非現実的な理論を信じている閉鎖的な集団の一員である。    日本において影響力のある経済学者は、ほぼ全員、(1)から( 14)までの内容を知らないか、正確に理解していない

 

 

345.少ない時間でも上手くなる パターの本 中井 学

そんな過信や勘違いからそれほど練習しなくても上手くなれそうな気がして、パットの練習自体が地味なために練習をつい後回しにしてしまう人が多いのです。  スコアにもっとも影響するのはパットであることを、プロたちは豊富な経験を通して理解しています。だからドライバーやアイアンなどのショットよりも、パットの練習に多くの時間と量をかけています。  プロとアマチュアの練習量の違いがもっとも大きいのはパットであり、技術の差がもっとも表れるのもパットなの

 

 今となってはロングパットの練習を毎日しなくても、いざという場面で常に正確なロングパットが打てるのは、少なくともパターを持ってボールをポーンポーンと転がすくらいの簡単な練習を毎日毎日欠かさないからです。  多くのアマチュアゴルファーは、実際にコースに立ったときに何をどうすればパットが入るかのイメージがまったくできていないようです。それが結果的にパッティングの不安定さにつながり、なかなかスコアアップが実現しない理由です。  1日5分間だけでも毎日パターを持って素振りしたり、ボールを打つだけでも、コースに出たときにパッティングの良いイメージやフィーリングがすぐに蘇るようになります。毎日パターに触っていれば、コースでしっくりこないことがなくなり

 

3フィートよりも長い距離になるとメンタル面の要素が関わってきますが、3フィートまでならメンタルとは無関係に技術だけでカップインできる距離でもあります。  だから、現在の米ツアーの平均パット数部門でトップクラスのジョーダン・スピースやルーク・ドナルドたちは3フィートの練習をとても大事にしていますし、コーチたちも「3フィートをおろそかにする人間はパットで死ぬ」と口を揃えます。  それと比較すると、一般のアマチュアゴルファーは3フィートが入る確率がガタンと低下します。2球のうち1球を平気で外してしまう人もいますし、3球打ってやっと1球入るという人もザラです。  残念なことに日本では3フィートのパットの重要性を説く人がまだ誰もいません。そこで私からの提言です。少ない時間でパットが上達したいと願う人こそ、絶対に3フィートの距離の練習を徹底的にすること

 

3フィートの距離はしっかり技術を磨けばアマチュアゴルファーでも100パーセントに近い確率で入れられるようになります。 95 パーセントくらいになればプロゴルファー並みといえますが、そこに辿り着くまでは根気が必要ですし、1球ごとに「しっかりと入れる!」という気持ちで集中力を高めて打つことが大切

 

アドレスの姿勢をラインの前方から見たとき、左ヒジから先とパターが一直線に見えるようなアドレスが理想 です。それよりも若干ハンドアップになるのはいいとしても、ハンドダウンの構えは避けましょ

 

結論をいうと、 100パーセントに近い確率で3フィートのパットを決めるには、アドレス時の両目の位置や目線を絶対に変えないこと が重要なポイントなのです。目の使い方としては、ストローク中にパターヘッドを目で追うのは絶対にやめて

 

なぜストローク中に体勢が崩れるかというと、アドレス時の両足の「加重」が変わるからです。2~3メートルどころか、3フィートの距離のパットを打つときも両足の加重が変わってしまう人がとても多いのです。  その点、 プロたちは打った後もアドレス時の加重がまったく変わっていません。 それがプロとアマチュアのパットの一番の違いといっていいでしょ

 

3フィート以内のパットは必ず入るという絶対的な自信があれば、ロングパットを打つときに不思議なほどカップが大きく見え

 

カップに対して体を真っ直ぐ向けるのは、両目をカップに正対させることで方向を確認しやすくするためです。  両目がカップに正対している状態で、ボールがカップに向かって転がっていく軌道や転がりのスピードを想像しながら素振りを数回繰り返すことが大切 です。  この作業をアマチュアの人たちは案外していません。ボールの真後ろからカップを見ることはあっても、傾斜を確認してボールが右と左のどちら側に切れるかだけを見るだけで、ライン全体のイメージが明確になっていないの

 

プロたちは実戦だけでなく、練習グリーンでも必ずボールの真後ろからラインを見ています。ところがアマチュアの方々のスタート前の練習グリーンの風景を見ていると、このルーティーンワークをしている人が誰もいません。両目をカップに正対させた位置から見て、ラインのイメージづくりの練習をしっかり積んで

 

 

344.文章で飯を食う方法。 ~文章だけで年 1 億稼ぐ!「売れる文章術」完全解説~ (イケハヤ書房) イケダハヤト

では実際にどういう仕組みで稼ぐのか。まずブログの稼ぎ方は、自分で雑誌をつくり、その雑誌から広告収入をもらうイメージです。

 

昔は「何でもいいのでブログを書きましょう」と言っていましたが、今はそれでは稼げないので、自分が雑誌の編集長になる意識でブログをつくりましょう。


ブログは自分のWeb雑誌をつくるイメージで、noteは自分個人の名前でコラムやエッセイを掲載するイメージです。


1万文字のkindleなら380円くらいで販売するか、Kindle Unlimited(読み放題プラン)ならゼロ円で販売することも可能です。

ゼロ円だと稼げないのでは? と思ったかもしれませんが、Kindle Unlimitedは「読まれた分」だけ印税が入る仕組みなので、ゼロ円の設定でも稼げます。

ちなみにkindleは、条件を満たせば印税率70%で設定できます。紙の本の印税率は5%~10%くらいなので、印税率70%がいかに高い数値か分かります

 

ちなみにぼくは、ここ4年間で25冊のkindleをつくり700万円くらい稼いでいます。

kindleはこれくらい稼げるので、文章で稼ぎたい人はkindleをやるのもありです。上手くいけば、月10万円~20万円の印税収入になるでしょ

 

たとえばTwitterのフォロワーを増やす方法として、インフルエンサーにリプを送り続けたり、相互フォローしたりという、細かいテクニックに気を取られている人がいます。

しかし魅力的なメディアをつくるためには、そのような小手先のテクニックは意味がありません。

 

つまり、フォロワー数やPV数といった目先の数字にとらわれず、ちゃんとしたファンを獲得することが重要です。

作家になるなら「自分自身」にファンを付ける。雑誌をつくるなら「自分が運営するメディア(テーマ)」にファンを付ける。

そうしないと先ほど紹介したインスグラマーのように、あなたの書いたメディア(文章)をお金に換えることはできません。

なので、きちんと「あなたのあり方」をデザインして、あなたならではの魅力を伝えましょう。そうすれば、あなたの文章がお金になり文章で食べていけ

 

共感されるコツは、読者のモヤモヤを言語化してあげることです。読者は何かモヤモヤを抱えているものの、その正体が分かっていません。

だからこそ、そのモヤモヤを言語化してあげることで、「この人は私を理解してくれている!」と共感を得られ

 

ただし発信する内容は、偽りでなく本音でないといけません。

共感を狙って偽りの内容を発信しても、読者にはバレます。

ぼくが全く育児せずに、育児しているをして発信しても、おそらく共感は得られません。

しかし本音で発信すれば、「あなたはこういうことで困っていましたよね? 私も同じでした。私の経験から言うと、あなたはもっとこうしたらどうですか?」と提案できます。

そのような発信ならきちんと読者に伝わり、そこで初めて読者との信頼関係が生まれます。そうすれば単なるフォロワーではなく、あなたのファンになってくれるでしょう。

 

ちなみにこの先の未来も、音声メディアやブロックチェーン、代替肉や長寿研究などなど、ベッドできる対象はたくさんあります。ぼくは相変わらず、身をもって実践し情報発信することで、自分のあり方を未来にベッドし続けます。

 

賛否両論性の高い発信をするポイントは、誰もが関心のあるテーマで発信することです。

たとえば、お金、働き方、教育、恋愛、芸能などは誰もが関心のあるテーマなので、賛否両論性が高い内容なら拡散されやすいでしょう。

また「二項対立」という考え方も重要です。要するに、正解のない二つの事象を比較すること。たとえば、持ち家VS賃貸、地方VS東京、サラリーマンVSフリーランスなどなど、これらはまさに二項対立です。

 

ぼくは二項対立の話をするとき、必ずポジションを取ります。東京ではなく地方、サラリーマンではなくフリーランス…のように、自分のポジションを明確にすることで、賛否両論性の高い内容になるのです。

 

自分自身がニュースになることは難しいかもしれません。

ただしファンを増やすためには、「共感性」「新規性」「賛否両論性」が重要という点は覚えておいてください。

言い換えると、「代弁しよう(共感性)」「挑戦しよう(新規性)」「議論の火種になろう(賛否両論性)」ということです。これが、あなたの魅力をつくります。

 

文章は舞台芸術

ぼくは「文章は舞台芸術だ」と考えています。要するに、舞台を自分で設定して自ら踊るのです。柱を立てて、花を添えて…そして自分を着飾って謡う。

これが稼げる文章をつくることだと、ぼくは思っています。素人がやるならこれくらい意識しないと、魅力的な文章をつくることは難しいです。

 

ただ残念ながら、普段着のまま戦おうとするアマチュアは多く、ほとんどのケースで稼げる文章になっていません。繰り返しますが、自分の素を出す文章ではウケませんよ。

文章に限らずコンテンツとはそういうものです。文章を含め、どんなコンテンツをつくるにせよ「演じること」を意識して。

 

最初に教えるテクニックは、文章を書く上での超定番「PREP法」です。PREP法とは、次の順番で文章を書くことです。 結論 理由 具体例 結論 最も重要なのは、結論から書く。

 

PREP法をマスターするためには、PREP法で文章をひたすら書くことが重要です。文章は頭で考えるものですが、実は非常に身体的だからです。

 

毎日バットを振っていれば、何も考えなくてもスイングできますよね?PREP法もそれと同じです。 ぼくは良くも悪くもPREP法が身体に染みついているので、意識しなくても勝手にPREPの順番で文章を書けます。

 

皆さんもPREP法を頭に入れながら、繰り返し文章を書いてください。特に「結論から先に書くこと」を強く意識すれば、分かりやすい文章になるでしょう。

 

セールスライティングの型は色々あるので、気になる方はググってみてください。

とりあえずは、PASONAの法則を覚えておけば問題ありません。 【PASONAの法則】 P:Problem(問題提起) A:Agitation(扇動) SO:SOlution(解決策の提案) N:Narrow down(絞り込み) A:Action(行動の提案) この順番で文章を書くと商品を売りやすいです。

 

セールスライティングもPREP法と同じく、自分で手を動かし、実際に書かないとマスターできません。なので上記の法則を頭に置きながら、どんどん文章を書いていきましょう。

 

アンチエイジングサプリの事例

ぼくはアンチエイジングサプリをつくっているので、そのサプリを売るための文章をPASONAの法則を使って書いてみましょう。

 

Problem(問題提起)  「老化は予防できる」という事実を知っていますか?

Agitation(扇動)  その事実を知らないと、ほかの人より早く老化する可能性がありますよ。

SOlution(解決策の提案)  このサプリを飲めば長寿遺伝子が活性化して、老化を予防できます。  研究の結果によれば~~(根拠づけ) Narrow down(絞り込み)  先着100名の方へ、3日間限定で50%オフです。

Action(行動の提案)  在庫僅かです。購入はこちらからどうぞ。 これがPASONAの法則を使ったセールスライティング

 

特に「先着100名の方へ、3日間限定で50%オフ」という絞り込みは、商品を売る上で超強力なので、商品を売りたいなら覚えておいてください。(あくまでPASONAの法則を使った例を紹介しただけなので、実際はこのような流れでサプリを売るわけではないです

 

正直、セールスライティングを習得するとゴミでも売れます。

詐欺師はセールスライティングが上手いので、実際にゴミみたいな商品も売っています。

そのためセールスライティングは諸刃の剣とも言えますね。人を騙すこともできるし、騙される人もいる。

ただセールスライティングを利用すると、人の心を動かして商品を買ってもらえるのは事実です。

PASONAの法則を使う代表的な場面は、アフィリエイト記事を書くときでしょう。

たとえば本を売りたいなら、その本をPASONAの法則を使って紹介すると売りやすいです。アフィリエイト記事を書くときは、PASONAの法則を意識して書いてみて

 

先ほどの問題提起に対する解決策です。あくまで一例ではありますが、ぼくのLPに限らずセールスライティングを使って商品を売っているLPを研究すると、セールスライティングの勉強になります。実際に自分でも文章を書きつつ、LPなどを見て研究してみて。

 

繰り返しますが、文章で稼ぐためにはトレーニングが必要です。ぼくも、今では文章を書くことで稼げていますが、それは過去に1000万文字以上の文章を書いているバックボーンがあったからです。だからこそ、文章で稼げるようになっています。

 

写経

ぼくがおすすめする文章のトレーニング方法は写経です。写経とは、好きな作家やブロガーの文章をそのままマネることです。文章を見ながら、カタカタとPCで同じ文章を打ち込む感じですね。 原始的なやり方なものの、写経すると文章力が上がります。写経することで、その人の文体が自分に乗り移る感覚です。文章の構造や文体、細かい語尾の使い方などが自分に染み込んでいき

 

前述の通り文章は身体的なものなので、音楽やスポーツと同じく、プロをマネることで文章力は大きく向上します。特に文章を書き始めたばかりの頃は、写経することで文章力は大きく伸びます

 

文章で稼ぎたいと思うなら、小説家やエッセイストではなく、セールスの上手いインフルエンサーの文章をマネましょう。小説やエッセイとセールスライティングは異なるため、マネるなら実際に文章で稼いでいる人が望ましいです。セールスの上手いインフルエンサーの文章をマネれば、文章が上手くなるだけでなく、「文章で稼ぐ方法」も上手くなり

 

もちろんぼくの文章をマネても良いですし、マコなりさんとか、まなぶさん、キングコングの西野さん、鴨頭さんなど、ビジネス系のインフルエンサーは商品を売るのが本当に上手いので、マネてみるといいでしょう。ぼくも彼らから商品の売り方を学んでい

 

冒頭でも言いましたが、一番大事なことは「自分のあり方」です。変な響きかもしれませんが、人とは違うチャレンジが大事です。逆に言うと、チャレンジしていない人の文章は面白くありません。 たとえば、毎日つまらない顔で働いているサラリーマンが書く文章を、面白いと思いますか?絶対つまらないでしょ。その人の人生がつまらないなら、出てくるコンテンツが面白いわけないと思います。反論がある人もいると思いますが、ぼくはそう思い

 

文章が面白いということは、その人が面白いということです。その人が面白いチャレンジをしているなら、文章も面白いんですよ。小手先の文章力だけで戦っていくことはナンセンスで、その人の「あり方」の方が重要です。つまり、「こいつは面白い」と思われる生き方をしていれば、その人の文章はおもしろいの

 

言い換えると、あなたが面白い人なら文章力はいりません。今まで本書で語った内容をすべて吹っ飛ばす感じですが(笑)でも本当にあなた自身が面白い人なら、文章力はいらないんですよ。実はこれが「文章で稼ぐこと」の本質です。 しっかりと文章力を鍛えつつも、あなたが面白い挑戦をしていって、世界を震わせる存在になる。そうなれば勝手に文章は読まれるでしょ

 

色々なものにチャレンジして、面白い人間になる必要がある…とはいえ、当然ながら文章力の鍛錬も同時に積みましょう。何度も言っていますが、文章はすごく身体的です。スポーツや音楽などと似ているので、文章力を上げたいならオリンピック選手になるつもりでトレーニングしましょう。文章とは、それくらい奥が深いもの

 

文章力が上がったか? を確かめるときは、他人と比較せず「1年前の自分」と比較してください。1年も書いていれば多分上手くなっています。ぼくもそうですが…1年前の文章は恥ずかしくて読めません。昔書いた本を今読み返してみると、「うわーきっつー!」て感じです(

 

ましょう。自分が読者に提供できる情報は無料で出し、それで読者が喜んでくれれば、とりあえずはOK。その後に読者との信頼関係を築いていきます。そのフェーズになってから、「顧客リストを取る」など細かいテクニックを使っていけばいいのです。 ただただ良質なコンテンツをつくって、顧客へ価値提供し喜んでもらう。素の自分ではなく、きちんと自分を演じて顧客が喜ぶコンテンツを出す。これを強く意識してください。間違っても、初めから稼ごうなんて思ってはいけませ

 

 

343.【徹底解説】クラブハウスをはじめるときに必ず読む本 (イケハヤ書房) イケダハヤト

3分で読了。

書籍を出すまでのスピード感がすごいですね。

 

以下、感想。

 

クラブハウスの登場により、ますます格差が顕在化していく。

何者でもない一般人は落ち込む人も出るだろう。

クラブハウスでインフルエンサーになると経済的メリットが大きい。

 

とは言っても、自分がクラブハウスでインフルエンサーになる必要があるのかどうかをよく考えた方がいい。

 

僕の場合は純資産が数億円あれば、経済的には充分かなという感じではある。


しかし、その目標を達成してお金の不安がなくなったときに、今度は自己顕示欲を満たしたくなるのかもしれない。

 

その時初めてインフルエンサーを目指したらいいのかなと思う。

 

それまでは自分のビジネスに邁進する。

それが逆に貴重な経験となり、インフルエンサーとなる近道にもなるではないだろうか。

 

とはいってもやはり、有名にならずにひっそりと稼ぎつつ暮らすという選択もありですよね。

342.頭がいい人の読書術 尾藤 克之

毎日の時間に「読書タイム」があると、人生は豊かになります。
日々の生活のなかに、ほんの少し読書の時間があるだけで、心にゆとりができ、仕事もプライベートも充実していくはずです。

好きな本に囲まれ、好きな本と過ごす時間は、何ものにも代えがたいもの です。
私自身、多くの本を読み、アウトプットすることで成長することができました。
1日1冊の読書習慣で、人生は好転するのです。


ビジネス書や実用書は、多くの場合、 キラーコンテンツ(著者にとって、最も伝えたいこと)を、最初に持ってくる傾向が強い です。

つまり、第1章を読めば、おおむね、その本のクオリティや、内容、著者の主張は理解できることになります。

「はじめに」「おわりに」「第1章」を読めば、  内容の7割は理解できる。

私はこれまで優に1万冊以上の本を読み(インプット)、7000冊以上の本を記事化する(アウトプット)作業を繰り返してきました。ここ数年は、1年に1000冊の本を読み、400本の記事を書いています。

その過程から得た結論は、  アウトプットのベースになるのは  読解力であり、理解力  ということ


具体的に期限を設定することで集中力が高まります。 集中力が高まれば効率がアップすることは間違いありません。  これについては、精神科医の樺沢紫苑さんが、「人は追い込まれることで脳内でノルアドレナリンが分泌されること」「ノルアドレナリンは、集中力を高め、学習能力を高め、脳を研ぎ澄ます」ことを効果として挙げてい


時計やスマホは、キッチンタイマーのような数字のみを計ることを目的に設計されていません。また、視線が移動しますから気が散ります。キッチンタイマーを用意することで時間がよりリアルに伝わってき

 

ニュースキュレーションアプリ(スマートニュース、グノシーなど)です。  ICT総研の市場動向調査(2018年5月発表)によれば、ニュースアプリの利用者は2020年度末には5630万人へ伸長することが予想されています。

国民の4割(5000万人)が使用することになれば、それは巨大なメディアといっても過言ではなくなります。  ニュースキュレーションアプリの使用者は、 30 ~ 50 代が中心といわれていますが、これは主要なネットニュースの読者層ともかぶります。主要なネットニュースの読者が移行していると考えることができるから


文章で効果的に伝えるために大切なものが、「フック」です。   最初の100文字。レポート用紙で最初の3行はとくに重要 です。この3行で読者の心にフックが掛からないと読んではもらえないから

 

私は、現在、 50 歳を過ぎました。人生の残り時間が気になっています。そのようなときに、役立つのが読書です。他人の経験や知識を、本を通じて自分のものにすることができるからです。正しい読書法を身につければ、数十人分の知識や経験を身につけることも可能です。

 

 

341.朝8時までの習慣で人生は9割変わる 市川清太郎

さて、朝8時までの時間を有効に活用するためには、基本的に「早起き」 が欠かせません。  現在、私は 毎朝4時頃に起床 しています。  そこから、副業である「会社経営」の仕事を自宅で行い、子供を保育園に送ってから 朝7時半頃に出社 します。

その後、「その日の仕事の段取り」を朝8時までに済ませるようにしています。  つまり、私は「副業の会社経営」と「本業の仕事の段取り」という最も大切な仕事を、朝8時までに全て片づけるようにしている の


「はじめに」でも書いたとおり、私は朝8時までに、大切な仕事をほぼ全て片づけるようにしています。  なぜ、朝8時までなのでしょうか?  それは、「朝8時までの過ごし方が人生を決める」という信念があるから

 

 私の処女作である『ズレるが勝ち』(経済界刊)にも書きましたが、成功するための秘訣は「いかにズラすか」、つまり、「いかに他人との差別化を図るか」 が大事だと、私は考えています。   他の人と同じことをやっていたら、成功するのは難しい と思い

 

ですから、仮に海外に移住すれば、あなたは他人との差別化を簡単に図ることができます。なぜなら、海外に住む日本人は、日本国内に住む日本人よりも希少だからです。海外に住んでいるというだけで、あなたは「日本人の1%」に入ることができるのです。   海外に移住することは、他人との差別化を図るための効果的な方法の1つ といえるでしょ

 

人生を変えるために必要なのは、「ほんの少しの差」です。  であれば、 まずは毎日の起床時間を「ほんの少しだけ」ズラせばいい。 はじめは 30 分でもかまわないから、起床時間を少しだけズラせばいいのです。  このことを腹の底から理解し、 日々の習慣として「ほんの少しズラすこと」を実践できれば、あなたの人生は確実に変わり始めるはず

 

しかし、桜井さんは、運命を変えるために一番大切なのは「変化に間に合うこと」だといいます。   全てのものは絶え間なく変化しているけれども、それにリズムを合わせることができれば、自然に運命は変わる。  桜井さんは、そのように主張してい

 

変化に間に合わない人は、「間」が抜けています。  そのため、「間抜け」 と呼ばれ、運気を落とす結果になります。  例えば、相手を批判する言葉として、「あいつは間抜けだなあ」といったりしますが、これは「あいつはどうもタイミングが悪いなあ」という意味

 

では、世の中の変化に間に合うためには、どうしたらいいのでしょうか?  桜井さんは「小さな変化に気づく感性」、そして、 自分の身を常に「間の中」に入れておくことが大切 であると書いてい

 

先ほどの「あと一歩で電車に乗り遅れてしまった」という例を出すまでもなく、時間に追われている生活を送っていると、自分を「間の中」に入れておくことはできません。  結果として、電車を逃すだけでなく、運も逃すことになります。   大事なのは、秀吉のように時間を先回りして、変化に間に合うこと

 

では、時間を先回りするためには、いったいどうしたらいいのでしょうか?  私は、そのために必要なのが「早起き」 であると考えています。  早起きをすることが、結果として、自分の身を「間の中」に入れておくことにつながるのではないでしょう

 

いずれにしても、 早起きは運気を上昇させるきっかけになり、逆に、朝寝坊は運気を落とすことに

 

「体内時計のリセットポイント」の基本的な考え方は、「食べない時間が一番長いところ」で、体内時計がリセットされる ということ

 

目標も、 短期的な目標と長期的な目標、両方が大切 です。  今、あなたがワクワクできるのは、いったいどんな目標でしょうか?  例えば、「 50 年以内に世界から戦争をなくし、平和な世の中を作る」という長期的な、壮大な目標でしょうか?

それとも、「3年以内に1億円の資産を作る」といった短期の目標でしょうか?  もしも、あなたが、長期的な目標の方にモチベーションを感じるのであれば、長期的な目標を持てばいいでしょう。

逆に、短期的な目標に魅力を感じるのであれば、短期的な目標を立てるといいと思います。  要は、 あなたが目標に対して、「どれくらいワクワクできるか」が重要 なの


 現在、私は「1年以内に 10 億円の資産を作る」という目標を立て、その目標を人に話すようにしています。  そうすると、「それは無理なんじゃないか」という人がいます。  その一方で、「それならば、こういうことをした方がいいよ」 という具体的なアドバイスをくれる人もいます。

 もちろん、大事なのは、後者の「具体的なアドバイス」 です。  そして、それは私が「1年以内に 10 億円の資産を作る」という目標を人に話さなければ決して得られ


1つだけつけ加えておくと、朝の時間帯は、 温かいコーヒーなどを飲むといい でしょう。
 私自身も、朝は温かいコーヒーを飲むことを習慣にしています。

 朝起きたばかりの時間帯は、体温が低く、車でいえば、エンジンが冷えきっている状態です。

 いち早く体温を上げるためには、温かいコーヒーなどが効果的です。  もちろん、コーヒーが嫌いという方は、お茶や紅茶などでもかまわないと思います。

 とにかく、 温かい飲み物で、いち早く体温を上げることが大切


人間は、時間の制約があるからこそ、仕事や勉強の効率を最大限に高めることができる

では、ここで質問です。仮に、あなたが借金をして自宅を買ったとしたら、その自宅は「本物の資産」といえるのでしょうか?  答えは「NO」です。

 なぜなら、 自宅は基本的に、お金を生み出さない からです。
 その一方で、「毎月のローン」 という形で、あなたの財布からお金を奪っていき


 もしも人生を変えたいのならば、社外の人たち、別業界の人たちとも、積極的に付き合っていかなくてはいけません。  よく「類は友を呼ぶ」といわれますが、私の経験でも、 人間の人生は「長く時間をともにしている5人」を平均したものになる ような気がし


ここは本当に重要なので、ぜひ強調しておきたいです。私の経験でいうと、『ズレるが勝ち』(経済界刊)を出版してから、人脈と情報の幅が格段に広がりました。商業出版が無理でも、自費出版もありますし、ブログやSNSなど、媒体はたくさんあります。まずは、自ら情報を発信することが大切


子供向けの塾を経営していた森さんは、あるとき、 勉強ができる子とできない子の決定的な違い に気づいたそうです。  両者の違いとは何か?  それは、 勉強ができる子は、「今、勉強をやりたいか、やりたくないか」という自分の気持ちとは無関係に、まずは「勉強をやる」という行動に移してしまう そうです。

 勉強ができる子は、勉強をしているうちに、「あれもやりたい」「これもやりたい」という形で、どんどんモチベーションがわいてきます。  一方、 勉強ができない子は、「やりたい」「やりたくない」というモチベーションに左右され、なかなか勉強に集中できない そう

 

つまり、勉強のできる子が「勉強」→「感情」 の流れで動くのに対し、勉強ができない子は「感情」→「勉強」 の流れで動いているというの

 

とにもかくにも、「面倒くさいな……」「イヤだな……」と感じるときほど、まずは手を動かしてみましょう。   手を動かせば、やる気はあとからついてくる はずです。  それが、 仕事を先延ばしせず、「すぐやる人」になるための秘訣

 

また、私はできるかぎり書店に足を運ぶようにしています。  なぜなら、 書店というのは、情報の宝庫 だから

 

一般的には、興味のある売り場に行き、欲しい本や雑誌を立ち読みしたり、購入したりすると思います。  しかし、私の場合、まずは「自分が興味のないジャンル」 に足を運びます。  これが、 書店で効果的に情報収集をするコツ

 

そもそも、ジャンルとして売り場が確立されていたり、雑誌が発行されたりしているということは、そこに「確実な需要」 があるということです。

 自分が全く知らない世界であったとしても、「ニッチな世界」 というのは、ただ認知されていないだけで、確実に市場が存在します。  そして、そうした市場こそ、中小の事業者がほんの数社で独占していることも多いため、 やり方次第で、ビジネスチャンスが生まれることも多い の

 

拙著『ズレるが勝ち』(経済界刊)にも書かせていただきましたが、 現在は「所有」から「活用」に時代が移ってい


 例えば、AKB 48 の産みの親として有名な秋元康さんは『秋元康の仕事学』(NHK出版刊)という本の中で「一行日記」 という手法を推奨しています。

 一行でいいから、毎日、日記を書いてみる。そうすると、日々、何かを感じなければならず、感じることが習慣になります。

 感じることが習慣になれば、日々の小さな変化に気づくことができるようになるでしょう。小さな変化に気づけば、変化に間に合うこともできます。 「メモを取れといわれても、何をメモすればいいのか、よくわからない」という方は、秋元康さんが推奨する「一行日記」から始めてみてはいかがでしょう


つまり、 机や部屋が汚い人は、思考がバラバラで、心の状態も乱れている ということです。

 思考のまとまりがなければ、仕事で良い発想など生まれるはずがありません。   机や部屋など、まわりの環境をキレイに整えていくと、思考が整理され、不思議と心の状態も安定してくる もの


自己啓発の大家であるデール・カーネギーは『人を動かす』(創元社刊)という本の中で、「名前は、当人にとって、もっとも快い、もっとも大切なひびきを持つ言葉である」 と書いています。

 人間にとって、名前は重要です。
 だからこそ、相手の名前を覚えることは、良好な人間関係の初歩であり、そのために有効なのが、あえて積極的に名前を呼ぶことなの


また、初対面で私が重視しているのは、「自分がどんな人間なのか」「自分はどんなことをしているのか」を1分間で簡潔に説明する ことです。

 再三お話ししているとおり、私は時間を何よりも大切にしていますが、自分が時間を大切にしている以上、 相手の時間も尊重 しなければなりません


その中で感じたのは、「自己啓発書の要点」は、実は、たった一言でいい表すことができるのではないか ということです。  では、一言でいうと、「自己啓発書の要点」とは、いったい何なのでしょう


それは、「いかに今の自分を壊すか」 ということです。  極端な話ですが、あなたが今の考え方や行動を全て変えてしまえば、あなたは確実に今の自分を壊すことが


 例えば、あなたがレストランに行ったとしましょう。  注文するのは、おそらく一番食べたいものですよね?  そこで、 あえて一番食べたくないものを注文 してみる。

 もしも行きつけの居酒屋があるのだとしたら、あえて違う場所に行ってみる。
 もしくは、今、勤めている会社を思い切って辞めてしまう。
 そうしたことを1つひとつ実践していけば、あなたは確実に変わるはず


私がこの本を通じて、一貫して主張してきたのは「朝8時までの習慣を変えることで、人生が変わる」 ということです。
 習慣を変えれば、今の自分が壊れます。   習慣を変えることで、あなたの人生は劇的に変わる 

 朝8時までに仕事を終わらせてしまうことは本当に有効。
また、習慣を作るためにはまず最初の1歩をとりあえず実行すること。
小さな変化に気づくことが重要。
気づくためには準備が必要。