341.朝8時までの習慣で人生は9割変わる 市川清太郎

さて、朝8時までの時間を有効に活用するためには、基本的に「早起き」 が欠かせません。  現在、私は 毎朝4時頃に起床 しています。  そこから、副業である「会社経営」の仕事を自宅で行い、子供を保育園に送ってから 朝7時半頃に出社 します。

その後、「その日の仕事の段取り」を朝8時までに済ませるようにしています。  つまり、私は「副業の会社経営」と「本業の仕事の段取り」という最も大切な仕事を、朝8時までに全て片づけるようにしている の


「はじめに」でも書いたとおり、私は朝8時までに、大切な仕事をほぼ全て片づけるようにしています。  なぜ、朝8時までなのでしょうか?  それは、「朝8時までの過ごし方が人生を決める」という信念があるから

 

 私の処女作である『ズレるが勝ち』(経済界刊)にも書きましたが、成功するための秘訣は「いかにズラすか」、つまり、「いかに他人との差別化を図るか」 が大事だと、私は考えています。   他の人と同じことをやっていたら、成功するのは難しい と思い

 

ですから、仮に海外に移住すれば、あなたは他人との差別化を簡単に図ることができます。なぜなら、海外に住む日本人は、日本国内に住む日本人よりも希少だからです。海外に住んでいるというだけで、あなたは「日本人の1%」に入ることができるのです。   海外に移住することは、他人との差別化を図るための効果的な方法の1つ といえるでしょ

 

人生を変えるために必要なのは、「ほんの少しの差」です。  であれば、 まずは毎日の起床時間を「ほんの少しだけ」ズラせばいい。 はじめは 30 分でもかまわないから、起床時間を少しだけズラせばいいのです。  このことを腹の底から理解し、 日々の習慣として「ほんの少しズラすこと」を実践できれば、あなたの人生は確実に変わり始めるはず

 

しかし、桜井さんは、運命を変えるために一番大切なのは「変化に間に合うこと」だといいます。   全てのものは絶え間なく変化しているけれども、それにリズムを合わせることができれば、自然に運命は変わる。  桜井さんは、そのように主張してい

 

変化に間に合わない人は、「間」が抜けています。  そのため、「間抜け」 と呼ばれ、運気を落とす結果になります。  例えば、相手を批判する言葉として、「あいつは間抜けだなあ」といったりしますが、これは「あいつはどうもタイミングが悪いなあ」という意味

 

では、世の中の変化に間に合うためには、どうしたらいいのでしょうか?  桜井さんは「小さな変化に気づく感性」、そして、 自分の身を常に「間の中」に入れておくことが大切 であると書いてい

 

先ほどの「あと一歩で電車に乗り遅れてしまった」という例を出すまでもなく、時間に追われている生活を送っていると、自分を「間の中」に入れておくことはできません。  結果として、電車を逃すだけでなく、運も逃すことになります。   大事なのは、秀吉のように時間を先回りして、変化に間に合うこと

 

では、時間を先回りするためには、いったいどうしたらいいのでしょうか?  私は、そのために必要なのが「早起き」 であると考えています。  早起きをすることが、結果として、自分の身を「間の中」に入れておくことにつながるのではないでしょう

 

いずれにしても、 早起きは運気を上昇させるきっかけになり、逆に、朝寝坊は運気を落とすことに

 

「体内時計のリセットポイント」の基本的な考え方は、「食べない時間が一番長いところ」で、体内時計がリセットされる ということ

 

目標も、 短期的な目標と長期的な目標、両方が大切 です。  今、あなたがワクワクできるのは、いったいどんな目標でしょうか?  例えば、「 50 年以内に世界から戦争をなくし、平和な世の中を作る」という長期的な、壮大な目標でしょうか?

それとも、「3年以内に1億円の資産を作る」といった短期の目標でしょうか?  もしも、あなたが、長期的な目標の方にモチベーションを感じるのであれば、長期的な目標を持てばいいでしょう。

逆に、短期的な目標に魅力を感じるのであれば、短期的な目標を立てるといいと思います。  要は、 あなたが目標に対して、「どれくらいワクワクできるか」が重要 なの


 現在、私は「1年以内に 10 億円の資産を作る」という目標を立て、その目標を人に話すようにしています。  そうすると、「それは無理なんじゃないか」という人がいます。  その一方で、「それならば、こういうことをした方がいいよ」 という具体的なアドバイスをくれる人もいます。

 もちろん、大事なのは、後者の「具体的なアドバイス」 です。  そして、それは私が「1年以内に 10 億円の資産を作る」という目標を人に話さなければ決して得られ


1つだけつけ加えておくと、朝の時間帯は、 温かいコーヒーなどを飲むといい でしょう。
 私自身も、朝は温かいコーヒーを飲むことを習慣にしています。

 朝起きたばかりの時間帯は、体温が低く、車でいえば、エンジンが冷えきっている状態です。

 いち早く体温を上げるためには、温かいコーヒーなどが効果的です。  もちろん、コーヒーが嫌いという方は、お茶や紅茶などでもかまわないと思います。

 とにかく、 温かい飲み物で、いち早く体温を上げることが大切


人間は、時間の制約があるからこそ、仕事や勉強の効率を最大限に高めることができる

では、ここで質問です。仮に、あなたが借金をして自宅を買ったとしたら、その自宅は「本物の資産」といえるのでしょうか?  答えは「NO」です。

 なぜなら、 自宅は基本的に、お金を生み出さない からです。
 その一方で、「毎月のローン」 という形で、あなたの財布からお金を奪っていき


 もしも人生を変えたいのならば、社外の人たち、別業界の人たちとも、積極的に付き合っていかなくてはいけません。  よく「類は友を呼ぶ」といわれますが、私の経験でも、 人間の人生は「長く時間をともにしている5人」を平均したものになる ような気がし


ここは本当に重要なので、ぜひ強調しておきたいです。私の経験でいうと、『ズレるが勝ち』(経済界刊)を出版してから、人脈と情報の幅が格段に広がりました。商業出版が無理でも、自費出版もありますし、ブログやSNSなど、媒体はたくさんあります。まずは、自ら情報を発信することが大切


子供向けの塾を経営していた森さんは、あるとき、 勉強ができる子とできない子の決定的な違い に気づいたそうです。  両者の違いとは何か?  それは、 勉強ができる子は、「今、勉強をやりたいか、やりたくないか」という自分の気持ちとは無関係に、まずは「勉強をやる」という行動に移してしまう そうです。

 勉強ができる子は、勉強をしているうちに、「あれもやりたい」「これもやりたい」という形で、どんどんモチベーションがわいてきます。  一方、 勉強ができない子は、「やりたい」「やりたくない」というモチベーションに左右され、なかなか勉強に集中できない そう

 

つまり、勉強のできる子が「勉強」→「感情」 の流れで動くのに対し、勉強ができない子は「感情」→「勉強」 の流れで動いているというの

 

とにもかくにも、「面倒くさいな……」「イヤだな……」と感じるときほど、まずは手を動かしてみましょう。   手を動かせば、やる気はあとからついてくる はずです。  それが、 仕事を先延ばしせず、「すぐやる人」になるための秘訣

 

また、私はできるかぎり書店に足を運ぶようにしています。  なぜなら、 書店というのは、情報の宝庫 だから

 

一般的には、興味のある売り場に行き、欲しい本や雑誌を立ち読みしたり、購入したりすると思います。  しかし、私の場合、まずは「自分が興味のないジャンル」 に足を運びます。  これが、 書店で効果的に情報収集をするコツ

 

そもそも、ジャンルとして売り場が確立されていたり、雑誌が発行されたりしているということは、そこに「確実な需要」 があるということです。

 自分が全く知らない世界であったとしても、「ニッチな世界」 というのは、ただ認知されていないだけで、確実に市場が存在します。  そして、そうした市場こそ、中小の事業者がほんの数社で独占していることも多いため、 やり方次第で、ビジネスチャンスが生まれることも多い の

 

拙著『ズレるが勝ち』(経済界刊)にも書かせていただきましたが、 現在は「所有」から「活用」に時代が移ってい


 例えば、AKB 48 の産みの親として有名な秋元康さんは『秋元康の仕事学』(NHK出版刊)という本の中で「一行日記」 という手法を推奨しています。

 一行でいいから、毎日、日記を書いてみる。そうすると、日々、何かを感じなければならず、感じることが習慣になります。

 感じることが習慣になれば、日々の小さな変化に気づくことができるようになるでしょう。小さな変化に気づけば、変化に間に合うこともできます。 「メモを取れといわれても、何をメモすればいいのか、よくわからない」という方は、秋元康さんが推奨する「一行日記」から始めてみてはいかがでしょう


つまり、 机や部屋が汚い人は、思考がバラバラで、心の状態も乱れている ということです。

 思考のまとまりがなければ、仕事で良い発想など生まれるはずがありません。   机や部屋など、まわりの環境をキレイに整えていくと、思考が整理され、不思議と心の状態も安定してくる もの


自己啓発の大家であるデール・カーネギーは『人を動かす』(創元社刊)という本の中で、「名前は、当人にとって、もっとも快い、もっとも大切なひびきを持つ言葉である」 と書いています。

 人間にとって、名前は重要です。
 だからこそ、相手の名前を覚えることは、良好な人間関係の初歩であり、そのために有効なのが、あえて積極的に名前を呼ぶことなの


また、初対面で私が重視しているのは、「自分がどんな人間なのか」「自分はどんなことをしているのか」を1分間で簡潔に説明する ことです。

 再三お話ししているとおり、私は時間を何よりも大切にしていますが、自分が時間を大切にしている以上、 相手の時間も尊重 しなければなりません


その中で感じたのは、「自己啓発書の要点」は、実は、たった一言でいい表すことができるのではないか ということです。  では、一言でいうと、「自己啓発書の要点」とは、いったい何なのでしょう


それは、「いかに今の自分を壊すか」 ということです。  極端な話ですが、あなたが今の考え方や行動を全て変えてしまえば、あなたは確実に今の自分を壊すことが


 例えば、あなたがレストランに行ったとしましょう。  注文するのは、おそらく一番食べたいものですよね?  そこで、 あえて一番食べたくないものを注文 してみる。

 もしも行きつけの居酒屋があるのだとしたら、あえて違う場所に行ってみる。
 もしくは、今、勤めている会社を思い切って辞めてしまう。
 そうしたことを1つひとつ実践していけば、あなたは確実に変わるはず


私がこの本を通じて、一貫して主張してきたのは「朝8時までの習慣を変えることで、人生が変わる」 ということです。
 習慣を変えれば、今の自分が壊れます。   習慣を変えることで、あなたの人生は劇的に変わる 

 朝8時までに仕事を終わらせてしまうことは本当に有効。
また、習慣を作るためにはまず最初の1歩をとりあえず実行すること。
小さな変化に気づくことが重要。
気づくためには準備が必要。