137.瞑想入門 マインドフルネスに生きるための7つの秘訣 柳田知恵

瞑想とは、目をつぶり意識を内側に向けることによって、疲れた心をリセットする心のシャワーです。 「心も体も脳も、何もしない状態」を作ることで、人生が劇的に好転していきます


瞑想の心への効果は、「思いやりの増大」「道徳性の向上」「自信(自己重要感)の確立」「自己受容の拡大」「攻撃性の低下」「不安の減少」「人間関係の改善」「平常心の維持」「至福の経験」「緊張の緩和・リラックス効果」「他者に対する理解力・共感性の向上」などがあります


瞑想によって、自分の感情の状態を把握し、それを上手に管理調整することができるようになり、他者の感情の状態を知覚する能力も向上します。 そのため、瞑想を続けることによって、人への共感力はアップし、思いやりは増大、人間関係も良好になっていきます。 私自身、瞑想を日常に取り入れてから子育てにおいてもストレスなく子どもの心に寄り添えるようになり、常に包み込むような愛で子育てができるよになりました


人には潜在的な能力がたくさん眠っていて、その眠っている自分こそが、本当の自分。


本当の自分を、たくさんの「思い込み」や「固定観念」や「ルール」が取り囲んでいる。 だから、人は潜在能力を発揮することができない。 自分自身がそれを知ったとき、私は一つ一つその「思い込み」を捨て、本当の自分とつながって本心を大事にするようになりました


人は一般的にすべての能力の5~30%しか使えていない、と言いますから、潜在意識が占める割合がどれほど大きいかも想像できると思います。 そして、実は潜在意識というのは、今までの出来事のすべてが詰まっているデータベースのような場所


マントラ、とはサンスクリット語の神聖な言葉で「真言」とも言われています。 宇宙の始まりから存在していた音やエネルギーをもとにしているため、伝統的な瞑想で使うマントラの語句は人に伝えることもメモすることも許されていません


瞑想というのは、ただ目をつぶってリラックスすればいいのではなく、なるべく心と体と脳の動きを静かにして初めて大きな効果が得られます。 それは、つまりは五感(視覚、臭覚、聴覚、味覚、触覚)が機能していなくて、思考が働いていない状態に近づける必要がある、ということ。 ろうそくを見て視覚が機能していれば、意識は内側に入っていきませんし、座禅で体が痛ければ、集中することはできません。


同じように、願望を想像したり、なりたい自分をイメージしたりするのでは、思考が働いていますから、同じように深い場所にたどり着くことは出来ないのです


最近流行しているマインドフルネスは、基本的には呼吸に集中し「今ここ」に意識を向けていきますが、それだと思考は働いたままになってしまうため、マントラを使う瞑想法より効果が少なくなってしまいます


例えば、寝る前に仕事の問題について解決策を考えながら眠りについたのであれば、寝ている時も脳は動き続けて悩んでいるのです。 脳が動き続けている状態であれば、8時間ゆっくりと寝たとしても、脳の疲れはとれずに、疲労はたまり続けていきます。 そんな時には、これから紹介する寝るときの瞑想法を使ってみてください。


寝る前に布団やベッドの上に座り、静かに心を落ち着けて、どちらでもいいので片方の手を目の前にかざします。 そして、その手をじっくりと見つめ、目を閉じても目の前に残像を感じるようにします。 目をつぶっても手の残像が残る状態になったら、何も考えずに、ただその残像を思い浮かべてください。 そして、心の中がその残像だけになったら、横になってそのまま眠ります。


もし、途中で雑念が浮かんでしまったら、もう一度、目の前に手をかざして残像を見ます。 これは、目をつぶって残像に意識を向けることで、自然と脳の中が無になる、という寝る前の瞑想テクニックです。 この方法で眠ると、翌朝起きたときの状態にびっくり。 頭がスッキリとして疲れが残ることがなくなってきます。 以前よりも熟睡できるようにもなったり、睡眠の質も向上したり、といいことばかり。