271.妻のトリセツ 黒川伊保子

要は、「夫」という役割をどうこなすかはビジネス戦略なのだ。男にとって、人生最大のプロジェクトかもしれない。プロの夫業に徹することで、その結果、妻から放たれる弾を 10 発から5発に減らそうというのが、本書の目的である(なぜ、ゼロを目指さないかは、のちほど)。

 

女性脳の、最も大きな特徴は、共感欲求が非常に高いことである。「わかる、わかる」と共感してもらえることで、過剰なストレス信号が沈静化するという機能があるからだ。それによって、怖かった、悲しかった、痛かった、寂しかった、惨めだった、辛かったという神経回路のストレスが軽減される。逆に共感が得られないと一気にテンションが下がり、免疫力も下がってしまうのだ。

 

さらに、男性脳にとっては、共感よりも問題解決こそがプレゼントなので、共感を端折って、「○○すればいいんじゃない?」「やらなくていいよ、そんなもん」と、いきなり問題解決してしまうのだ。  かくして、女たちは、「思いやりがない」「私の話を聞いてくれない」「いきなり、私を否定してくる」となじってくるのである。

 

たとえば、帰宅するなり、「○○(子どもの名前)が、寝かせると泣くから、ず~っと抱っこしていて、腰が痛くなった」と訴えられたとする。その場合になんと答えるべきか。

 

が求めている正解は、「一日中、抱っこしてたの? そりゃ腰だって痛くなるよ。本当に大変だったね」だ。解決策は必要ない。  あとは、「今日一日がどんなに大変だったか」を「うん、うん、わかるよ」「ひゃ~、そりゃ大変だ」と頷きながら聞いていればよい。

 

妻とは、ことごとく意見が合わない……。いや、意見のみならず、こちらが暑がりなら向こうは寒がり、向こうが神経質ならこちらは大雑把といった具合に、感性が真逆という夫婦は多いはずだ。というのも、恋に落ちる男女は、生物多様性の論理に 則って、感性が真逆の相手を選んでいるからにほかならない。

 

地球上の生物のほとんどは、生殖をその存在の第一使命としている。生殖して遺伝子を残す。その最も効率的な方法は、「タイプの違う相手との掛け合わせ」と「生殖機会ごとに相手を替えること」。感性が違うほど、遺伝子は多様性を極め、子孫の生存可能性が高まることになるからだ。

 

逆に、好きな食べ物も、好きな映画も、笑いのツボも一緒という夫婦は、相手にイライラすることが少なく、まるで親友のような穏やかな関係を築くことができる。その代わり発情しにくいので、セックスレスになりやすい。

 

しかし、妻を侮辱する夫の対応は、娘の未来を幸せにしないし、息子の将来にも影

 

父親がやるべきことは、妻と娘がもめていたら、どちらの言い分が正しいかをジャッジすることではない。「どちらが正しいかは関係ない。お母さんを侮辱した時点で、おまえの負けだ」と娘に告げることだ。  娘は、どんなに反発していても母親を大切にする父親を嫌うことはない。むしろ、父親の強さと頼もしさを知ることになる。

 

また、息子が妻に反抗した場合は「俺の大切な妻に、そんな暴言は許さん!」と毅然と言おう。息子の暴言を見て見ぬふりをする父親は、軽蔑されても尊敬されることはない。何よりも、子どもたちに対して「妻が一番大切だ」と宣言することは、妻の心に響く。このひとことがあれば、一生夫と寄り添っていけるという妻も少なくない。  また、こういう夫であれば、必然的に妻も夫を大切にし、何かにつけて夫を立てるようになる(はず)。これが、息子にとって大きな意味を持つ。

 

とはいえ、ふだんは妻をいい加減に扱っていながら、急に息子のために俺を立てろと言っても「ハイハイ」と言う妻はいない。何があっても妻の味方でいる。この一貫した姿勢が妻の信頼を勝ち取り、結果、娘と息子の未来を幸せにする。

 

そういう男性脳の持ち主である夫から見ると、妻の「ビビッときたから」は選ぶ理由としては甚だ心もとない。それゆえ、揺るぎないイチオシを選んでいる妻に対して、親切心で「ほかにも、もっと見たら?」と言ってしまう。妻の高揚した気持ちを萎えさせる夫のひとこと

 

②「つまりこういうことだろ?」  愚痴に対しては「わかるよ。大変だね」と共感するだけで十分。頼んでもいない要約や解決策の提示は余計なストレスを増やすだけ。

 

事実を肯定するときも否定するときも、その前に、妻の心根は肯定してやる。これこそ、夫が知っておくべき「黄金のルール」である。

 

心さえ肯定しておけば、事実は、どっちに転んでも大丈夫。逆に言えば、無責任に「そうそう、そうだよな」と言っていいのである。この黄金ルールを覚えておけば、いらぬ地雷を踏まずに、自分の意見を通せるので絶対に楽になる。

 

もっと身近な日常にも、応用可能。「美味しいワインを買ったから、この週末に飲もうよ」なんて夫が言えば、ワインに合いそうな料理をあれこれ考え、いつもよりも丁寧に掃除機をかけ、テーブルクロスにアイロンをかけたり

 

忙しくて、妻とのコミュニケーションをなかなかとれない夫ほど、この手は使える。予告するだけで、実際は何もしていない時間も、浮き浮きと過ごしてくれるのだ

 

一日に一度は「愛している」と言い、朝はキスをして「行ってきます」と出かけ、レストランでは奥の席に座らせ、階段を下りるときは、先に立って腕を支え、重い荷物は持ってやり、君はきれいだと 囁く、ソンナオトコニボクハナリタイ……と、思っているかどうかはともかく、これは欧米の男たちが、日常的にやっている言動である。

 

逆上されたからといって、すべての原因が夫なのではないのである。だから、原因を真面目に究明しようとしても、公明正大に改善しようとしても、まったく 埒 が明かない。女はただ怒るために、怒っている。本人も気づいていないけれど。  ……そう、女は、本当のところ、かなり理不尽なのである。

 

しかし、その女性脳のストレスは、夫の6倍近い家事や「家族のための気づき」を休みなく行っている結果、たまったものだ。その放電の手伝いをするのは、ある意味、理にかなっていると言えなくもない。

 

 

270.仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン 三上 ナナエ

ん。「一言加えるくらい、意識すれば簡単だろう」と頭では思っていても、意外と咄嗟には出てこない のです。  やはり、普段からの習慣が

 

たとえば、カフェに行ったとき、お店の人に声を出してお礼を言う。銀行などで対応してくれた人に感謝を伝えるなど、普段から意識して行うことで自然に言葉が出てくるようになり

 

相手が自分のために動いてくれたことに対する感謝の気持ち。そして、それを言葉で表現すること。それは、普段の生活から意識することで身についていきます。  その

 

CAをしていた頃、マイレージの上級会員の方に対し、お客様の名前をお呼びしてご搭乗のお礼を伝えていました。 名前を呼ばれると、特別扱いされているような感じがして嬉しくなるだけでなく、心理的にも近くなったような感覚が起こる というのを以前聞いたことがあり

 

いずれにしても、「名前で呼ぶ」というのは絶大な効果があります。  相手への配慮や気遣いを忘れないようにしつつ、ぜひいろんな場面で相手の方を名前で呼んでみてください。相手との距離が縮まっていくのがわかります

 

自分では聴いているつもりなのに「ちょっと、ちゃんと聴いてる?」と家族や友人に言われたことはないでしょうか。  こちらとしては聴いているつもりでも、そう言われたことがある人は、ビジネスシーンでも少なからず同じことをやっている可能性があるので注意が必要です。

 

家に帰って袋を開けると、買ったはずのお菓子が一部入っていませんでした。慌てて電話でお店に問い合わせると、お店のおばあちゃんが、 「本当にごめんなさいね。お家に帰ってとてもがっかりされましたよね」  と言ってくれたのです。 「とてもがっかりされましたよね」という言葉になんだか癒され、怒る気持ちは全くなくなりました。 私は自分の気持ちを言葉で伝えたわけではありませんでしたが、それを読み取って言葉にしてくれたことが嬉しかったのです。

 

気持ちに焦点を当て、それを受けとめ、言葉にして返してあげることが「共感する」ということです。共感とは、相手の心に寄り添う大事な気遣いなのです。

 

「話を聴くときは相手のほうをしっかり向く」。これだけでも徹底して行うと、信頼感や安心感を与えることができます。

 

話を聴く際の態度でもう一つ挙げると、まっすぐ立っているより、上半身を5度くらい相手に向かって前傾姿勢をとると、一所懸命聴こうとしている気持ちが伝わります。

 

特に ビジネスにおいては、「○○にいましたよね」は気安く言わないほうが無難 かもしれません。プライベートの時間を大切にしている人が多いからこそ、注意したい一言です。お伝えする場合には、一対一など限られた空間で言うのがベストでしょう。  状況によっては、「言わない」というのも一つの気遣いになるのです。

 

 

269.人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」出口 治明

実際、人の人生が 80 年として、その中で経験できることなど、たかが知れてい

 

自分の人生から学ぶには限界があるのです。だからこそ、プロイセンの名宰相・ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と 喝破 したの

 

私たちは「知る」という経験を重ねることによって、この世の中のさまざまな物事への理解を深めていきます。理解している範囲が広く、かつ深くなるほど、自分の勝手な思い込みを捨てて、物事をよりクリアな目で見られるようになっていき

 

どんな出来事に遭遇しても、感情に流されることなく、冷静に

られるようになるのです。  

 

こうした「左遷」と「古典の名作」の相関関係は、考えれば至極当然です。  というのも、左遷されて時間があったからこそ、優秀な彼らが十分な時間をとって、後世に残るすばらしい作品が書けたのです。出世し続けていたら、仕事が忙しくて作品を書いている時間などなかったのではないでしょう

 

かくいう私自身、左遷されたおかげでさらにたくさんの本が読めたし、全国の 一宮 をくまなくまわるなど旅にもたくさん行くことができました。

 

そのブーバーが、代表作『我と汝・対話』で書いているのが、「すべての真の生とは出合いである」という言葉です。  つまり、私たちの人生は、つまるところ、すべて出合いである、と。そして、そうした出合いを通して、人生はどんどん変化していく、と。  関係性を重視したブーバーならではの言葉です。

 

私たちの人生は、ブーバーの言うように、そのときどきの出合いによって変化し続けていきます。そうしたいわば川の流れに身を任せる生き方が一番いいと私は思っています。変化を受け入れ、川の流れのままに流されて生きていく。なぜなら、人間の力では、そのときどきの流れを変えることは難しいから

 

ただ、この絶望的な作品の中で作者は「笑いこそ、人間の持つ

かつ強力な武器」だと述べています。これは 正鵠 を射た言葉だと思い

その中に、「辛抱強さはよいものだが、それが順風満帆のときであればなおよい」という金言があります。  人間は大自然に対してだけでなく、同じ人間に対しても傲慢

やすい動物です。順風満帆のときほどそうなり

 

ニザームは鋭く人間のその性向を評して、上手くいっているときほど、身の丈を意識して謙抑的にならなければいけないと 諭しています。  

 

このような環境下で、ついつい私たちは、大自然はもとより人間社会に対しても傲慢になりがち

 

結局のところ、この世には、とんでもなく賢い人も、とんでもなく愚かな人もじつはいないのではないでしょうか。そして、とんでもない悪人も、とんでもない善人もじつはいない。みんな、そこそこに賢くて、そこそこに愚かで、そこそこに善良で、そこそこにずる賢い。要するに、みんな、チョボチョボなの

 

だからこそ、人間関係において、「この人は、いい人だ」

この人は悪い人だ」と単純に割り切ってしまうと、あとで痛い目に遭ってしまうの

 

また、人間関係においてけっして忘れてはいけないのが、基本的に人と人とを結びつけているものは「利害」だということ。人はお互いなんらかのメリットがあるから、相手とつながっているのです。このことは肝に銘じておく必要があり

 

極論を言ってしまえば、「本当に困ったときに助けてくれる人はほとんどいない」ぐらいに考えておいたほうが、人間関係は楽です。  人生も生きやすくなり

人間関係は「別れる」のが基本だと私は考えています。  人生の中で出会ったほとんどの人とは、いずれは別れが

 

そうやって「会って別れて」をくり返していくのが人生なのではないでしょうか。人間関係はつねに入れ替わっていく。「一生を通じた友情」など、基本的にはあり得ない。もし、そういう関係を築けたら、自分は本当にラッキーだと考えたほうが

 

仕事をする相手もなんだかんだと理由をつけて、嫌な人や苦手な人を避けようと思えば、避けられる。  しかし、これでは人間は成長できません。  なぜなら、気の合う人とばかりつき合っていては、今の自分をありのままに、歯に衣を着せずにはっきりと言ってくれる人がいなくなってしまうからです。これでは自分を客観的に見ることができなくなってしまいます。

 

さて、このタレスの教訓を、自分の人生に活かすならば、自分のリアルな姿を知るためには、他人からの的確な指摘が欠かせない、となるのではないでしょうか。自分で自分を知ることは難しいけれど、他人にはこちらのことがよく見えているから

 

そして、その「他人」とは、自分の姿を客観的に見てくれてい

耳が痛いことも遠慮せずに率直に言ってくれる人。聞き心地のいい言葉を言ってくれる人ばかりでは、自分を知ることはできませ

 

前述したように、人間は年を重ねるにつれ、誰とつき合うかがかなり自由になります。そのとき、ただただ一緒にいて楽しい人とだけつき合うのか、それとも、そういう人だけではなく、あえて「こんちくしょう!」と思うような 直言 居士 ともかかわっていく

 

どちらを選ぶかは、その人その人の人生観だと思います。  私自身はというと、自分の行為が当を得ているかどうか自信が持てないので、迷いなく後者を選び

 

そうです。コミュニケーションをサボらない、手を抜かない。 「言わなくてもわかってもらえる」という幻想は捨て、誤解が生じないようにきちんと言葉で丁寧に伝えていく。これは、私自身への自戒でもあります

 

からよく見られたいとか、ほめられたいという気持ちが、もっとも人間が心を病む原因の1つだと思うのです。そして、心が病めば、だんだん体も病んでいきます。  とはいえ、たしかにそうだと頭ではわかっていても、やはりまだ「天知る、地知る、我知る」だけでは満足できないという人がいるかもしれません。  解決方法は簡単

 

今やっていることをより面白くするのです。  人からよく見られたい、ほめてもらいたいというのは、結局のところ、自分が今取り組んでいることに熱中できていないからです。「

ほど、面白い仕事はない」と思って夢中になって取り組んでいるときは、人からどう見られようと、どう思われようと、たいして気にならないもの

 

チャーチルは政治家でしたが、自分を含めて「選挙に出るヤツはロクでもない候補者ばかり」だと悟っていました。そして、その「ロクでもない候補者」の中から、相対的にまともな人間を選ぶ

 

選挙」であり、それはかなりの忍耐を要求するので、民主主義は最悪だと彼は言ったのです。ただし、過去の皇帝制や王制、貴族制などの政治形態を除いては……

 

前提を疑うとは、こういうことです。  そもそもの前提がおかしければ、その上に組み立てられる思考もおかしなものとなります。そのおかしな思考で議論をすれば、状況はどんどんおかしなほうへ行くばかりです。だから、まず何よりも、そもそもの「前提」を疑ってみることが肝要なの

 

それは、マルクス(1818~1883)の次の言葉です。 「ラディカル(=根本的)であることは、物事を根本において把握することである」(『へーゲル法哲学批判序説』)   19 世紀の偉大な思想家であり、革命家であったマルクスは、その人生において、この世界を変革することを目指し、行動し続けた人

 

古典を読んで難しいと感じるのは、ひとえに自分が勉強不足で、その本が書かれた時代や社会の背景を知らないから。だから、高坂先生は「自分をアホだと思いなさい」とおっしゃったの

 

「どうしてこれほどすごいアイデアが出せるのだ」──。  世の中には、周りが驚くほど、発想豊かな人がいます。  豊かな発想の源はいったい何か。それは持って生まれた「才能」というよりも、その人が持つ膨大な知識の量なのではないかと私は考えてい

 

つまり、インプット次第で、人は誰でもアイデアの達人になれるの

世界で活躍する坂本さんを私たちは「音楽に非凡な才能を持つ人」と見ますが、ご自身いわく、そのような才能は自分にはないのだ、と。あるとすれば、それは子どものころからインプットしてきた膨大な音楽の記憶。それらを引き出し、組み合わせながら音楽をつくっているだけだというの

 

私はこの記事を読んだとき、アイデアや発想においても、知識(情報)の蓄積こそがすべてだとあらためて再認識しました。アイデアや発想を豊かにしようと思ったら、知識をどんどんインプットしていくに

 

そもそも、まったくのゼロから生み出されたアイデアは、人類の長い歴史を見渡してもほとんど存在しないのではないでしょう

 

イデアの蓄積の中からアイデアが生み出されていくのです。  だからこそ、「知る」という行為が大切です。  何も知らなければ、人間の頭の中は空っぽです。ゼロの状態。  知識は言ってみれば、材料です。材料がなければ料理ができないように、人間も知識がなければきちんとした思考はできません。思考ができなければアイデアも生まれてくるはずがないの

 

知識をどうインプットするかは、人それぞれでいろいろな方法があると思います。源泉は人、本、旅の3つで、たくさんの人に会う、たくさん本を読む、たくさん現場へ出かけていくことに尽きるの

 

が、私が心がけているのは、「縦から横から」という

縦は時間軸、歴史軸です。  横は空間軸、世界軸です。  この両者を意識してインプットすると、物事の全体像を明確につかんでいけるようになり

 

極論すれば、人間の世界に生起することは過去に起こった出来事

バリエーションにすぎないの

 

過去のさまざまな事例を学び、知識として持っていることで、意思決定に際して、その中から最適なものを選択したり、それをヒントに類推したりすることができます。そうすると、素早く適切な意思決定が可能に

 

逆に、こうした知識がないままでは、判断するための材料が乏しく、そのために迷いや不安が払拭できず、なかなか意思決定ができなくなりがち

 

だからこそ、よい意思決定をするためには、歴史を学ぶことが大切なの

健康管理と、歴史に学ぶ姿勢と、誤りを指摘してくれる友人の存在。  

 

インプットしたら即刻アウトプット(言語化)をする。   巷 にはさまざまな勉強法が存在していますが、これこそが、確実に力がつく一番の方法なのではないでしょう

 

私がいろいろなところでよく話しているのが、「人間には学ぶ方法が3つある」ということ。  それは、人、本、旅の3つです。  生きた人間に会って、その人の話を聞いて学ぶ。古今東西の本を読んで学ぶ。世界中のいろいろな現場を自分の足で歩いて

 

たとえば、以前、ローマ帝国五賢帝の1人で、哲人君主と評されるマルクス・アウレリウス・アントニヌス(121~180)の『自省録』を読んだ晩、夢の中で私は、ローマ軍の兵士の1人としてドナウ川のほとりで戦っていました。  そういう体験を何度もしていると、直接の体験と疑似体験の境目もじつはあいまいなものではないのか……という気さえしてき

 

若き日のプルーストも彼を熱烈に支持していたそうです。その彼がこんな言葉を残しています。 「私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからだ」  とてもいい言葉です。  私はけっして直接体験(

 

経験があるからといって、そこに 驕ってはいけない。傲慢になってはいけない。しっかり若い人たちの新鮮な意見に耳を傾けなければいけない。そうでなければ、経験はその成長をストップさせて

 

もし私が「柔軟」なのだとしたら、その理由は、勤務先以外の場所でのインプットが多かったからだと思います。前にも述べたように、本から学び、人から学び、旅から学ぶ。私を分解したら本 50%、人 25%、旅 25%ぐらいの配分になるでしょう

 

ともあれ旅からは、本当にたくさんのことを学ぶことができました。  世界がじつに広いことを知り、視野もグッと広がります。  そうしたことが、新しい発想を生み出したり、思考を深めたり、人間としての幅を広げたりにつながっていくのだと思います。人間は

 

ひとつの場所にいたら、なかなか学ぶことはできないものです。ホモ・モビリタス(動く人)という言葉があるように、旅をすることは人間の本性の1つではないでしょう

 

一般に、歴史に残る名著や名画、名曲などを残している人には、旅好きが

 

ヘンリー・キッシンジャーさん(1923~。ニクソン、フォード両大統領の政権で国務長官を務めた人物)からうかがった「世界の人間を理解するためには、地理と歴史を学んで、自分の足でその土地を歩いてみるしかない」という

 

20 世紀のフランスを代表する作家、プルースト(1871~1922)は、その半生をかけて書き上げたとてつもなく長い小説(でも、とても面白いのです)『失われた時を求めて』の中で、次の言葉を記しています。 「真の発見の旅とは、新しい風景を求めることでなく、新しいものの見方を得ること

 

プルーストの言うように、旅は新しいものの見方を得るための、絶好の機会です。旅を通して、さまざまな座標軸を得ることが

 

人生から後悔をなくす考え方 「迷ったら行く。迷ったら買う」─

 

海外旅行も、同じだと私は考えます。 「時間はいくらでもあるのだから、次の機会でいい」とついつい思ってしまいがちですが、実際は、そうした機会を再び持つことは難しい。その景色も、その品物も、今を逃すと、じつは二度と会えない可能性のほうが大きいの

 

それは、「やるべきこと」の目的をしっかりと理解し、つねに集中して「最短の方法」を考えること。  そうすれば、仕事をさっさと終わらせることができます。

 

そのあたりはもちろんケースバイケースですが、基本的な仕事の姿勢としては、つねに最短の方法を考える。これが、仕事を早く終わらせるコツだと思い

 

そして、自分のやるべきことをさっさと終えたら、あとは本を読んだり、人に会って酒を飲んだり、旅に出たり。そういった楽しいことが待っていると思うと、 俄然、仕事への集中力が高まり

 

その中にある「世界は偉人たちの水準で生きることはできない」という一文。  人類の歴史を見ると、そこにはキラ星のごとくたくさんの偉人が並んでいます。  私たちは

 

人間にあまり多くを期待しすぎてはいけ

 

個人も組織も、多様性のあるものほど強い。  私はそう考えています。  歴史を見ても、多様性を受け入れた国家は非常に強いことを実感します。  

 

偏見なく、「いい」と自分で思ったら、どのようなものでも貪欲に受け入れていく。  そうした姿勢で生きている人は、その懐の深さゆえに、自ずと物事にも幅広く精通していくし、経験も豊富になります。つき合っている人たちを見ても、多種多様です。さまざまな世界にまたがって知り合いが

 

こういう人たちは、非常に魅力的だし、人間としても非常に強い

思い

 

彼らのように、自分の周囲に多様性を持ち続けるために大切なことは、自分の世界に閉じ込もってしまわないことではないでしょうか。とりわけ、年を重ねるにしたがって、このことは強く意識する必要があると感じてい

 

年をとるにつれ、人間はとかく自分の世界に入りがちです。自分の好きなことだけをやって、同年代の自分と気の合う人たちだけとつき合う。逆に、年齢や性別、属性などがバラバラな多様性の中に身を置くと、なんとも居心地の悪さを感じて

 

しかし、似た者同士、気の合う仲間同士だけのつき合いにとどまってしまっていては、成長できるはずがありません。集まっても似た

 

な意見しか出ず、会話もマンネリ化していく一方です。そこにどっぷりとはまってしまえば、世界はどんどん狭まっていきます。そうなれば、自分自身も元気さを失っていき

 

人間とは、そもそも「孤独」な生きものなのです。  そのことを私たちは忘れてはいけないと思います。  そして、子育てにおいても、たとえ血を分けたわが子であっても、自分とは別の自立した存在なのだと強く意識し、ある程度成長したら、家から追い出して、巣立ちをさせる。  それが子どもに対する親の真の愛情だと私は思います。  親はときに、子どもに対して、それくらいの強い思いを持つことが重要だと私は思うの

 

私の場合、現在の遺言状には、「一切の延命治療は不要。葬式はしなくていい。墓もいらない。遺灰は海に流してほしい」と書いています。  海は世界中につながってい

 

ですから、遺灰を海に流してもらえれば、私は死んでも世界中を

することができる。旅好きな私にとってはこの上ない幸せです。ついでにつけ加えれば、私の家族が、世界のどこかで海を見るたびに、私のことを少しでも思い出してくれたら、それで十分だと思うから

 

たとえば私の場合、やりたいことと言えば、一番は、 60 歳で開業したライフネット生命を一所懸命に経営すること、そのほかでは本を

 

旅をする、人に会うといったイメージですが、本を買うにもお金はかかるし、旅に出るのにもお金がかかる。人とおいしいものを食べたり飲んだりするのにもお金がかかる。  そうやって使っていったら、遺産は残せませ

 

それに、子どもや孫は、自分とは別の人格です。彼らは彼らで自分の力で生きていけばそれでいいのです。逆に「親のお金があるから」などと子どもに思わせてしまったら、その子どもの人生はロクなことにはならないと思い

 

だから、自分が生きているあいだに、悔いなく生きるために、お金は目一杯使う。  それが一番いい人生。

 

今や1940年体制はすでに過去のもの。貯蓄にもかつてのような優遇措置はなくなりました。時代は変わったのです。  お金は使ってこそ、価値があるのです。  使わずに貯めているだけなら、単なる紙切れにすぎませ

 

さらに、お金には、「使ってはじめて増えていく」という側面もあります。  たとえば、営業職の人を見ると、たくさん稼いでいる人は、たいていたくさん先行投資をしています。  100万円を稼ごうと思ったら、先に100万円を使う。もちろん、これは投資なので、投資した分が必ず返ってくるわけではあり

ん。一方で、投資をしなければ、そもそも何も返ってきません。  つまり、使わなければ、お金は増えないのです。  この法則は、人間の心理から考…

 

たとえば、相手に何かしてもらったら、こちらも何かお礼をしようと思うでしょう。その人がパーティをするのだったら、「シャンパンを持って行こう」などと考えます。逆に、何もしてもらっていなければ、そのパーティの会費だけを払って終わりとなりがちです。  …

 

そしてもう1つ、この法則を裏づける人間心理…

それは、「使ったら、元を取ろう」という心理。  たとえば、アメリカの大学生は日本人よりもはるかに必死に勉強すると言われています。  理由は明白です。彼らのほとんどは借金して学校に通っているからです。借金を返済するためには、学校でいい成績を取って、給料のいい企業へ入る必要がある。そして早く借金を返済しよう。そういう発想、…

 

知識の習得において、「経験」を非常に重視したベーコン(1561~1626。「イギリス経験論の祖…


ています。「お金は肥料のようなもの」と。そして、「ばらまかなければ役に立たない」。  もしあなたがお金を使うのが苦手だったら、ベーコンに習って「肥料」と思ったらいいのではないでしょうか。そのお金が養分となって、あなたにとって大切な何かがスクスクと…


日本のように、仕事さえできれば、酒癖の悪さが許される社会は、世界中を見渡してもかなり異例です。  自立した大人とは、自分を律することができる人です。  つまり、自分をコントロールできる人。自分を見失うほどお酒を飲むのは、「自立した大人」としてはいかがなものかと思うの

 

歴史を学び続けることは、人生の先輩たちからさまざまな教えを乞える機会なのだと思います。そうした機会を持ち続けることで、少しずつかもしれませんが、人生は生きやすくなっていくのではないかと思い


とくに、「名言」と呼ばれるものの多くは、短い言葉の中にそれを残した人物の考え方や生き方などがギュッと凝縮されています。言ってみれば、枝葉が取り除かれ、「教え」の根幹となる部分が残された

 

 

268.人間とは何か マーク・トウェイン、中野 好夫

人間誰も創造なんてことは絶対にない。思惟も衝動も、すべて 外から くるわけさ。

 

つまり、人間の頭ってものは、 なに一つとして新しいものなんか考え出せるもんじゃない、そんな風にできてるんだよ。 外から 獲た材料を利用するだけの話なんで、要するに機械にしかすぎないんだよ。ただ自動機械みたいに運転するだけなんで、意志の力で動いたりするんじゃない。 自分で自分を支配する力なんか、 もちろんないし、

 

んで、 機械に創造なんかできるわけがない。

 

青年  なるほど、ずいぶん奇妙な説ですねえ。じゃ、その人間を行動に駆り立てる唯一無二の衝動ってのは、いったい何なんです? 老人  つまり、 自分の心の満足がえたい という衝動 自分自身の心の満足感をえて、

 

老人  それがまちがいなんだ。行動ってものは、 なによりもまず 自分のためじゃなくちゃならん。そうでなけりゃ、決してやらんね。なるほど、そりゃ一にも二にも他人のためにやってる つもり でいることはあるかもしれん。だが、実際はそうじゃない。まず第一には、自身を満足させてるんで 他人のためなんてのは、つねに その次 なんだ。

 

老人  結構、これがその法則だよ、よく憶えとくんだな。つまり、 揺籃から墓場まで、 人間って奴の行動ってのは、 終始一貫、 絶対にこの 唯一最大 の動機 すなわち、 まず自分自身の安心感、 心の慰めを求めるという以外には、 絶対にありえんのだな。

 

老人  戦場へ赴かせるのか、ってことが きたいんだろう? そうなんだよ 世論って奴は、しばしば人間をして どんなことだって やらせる。

 

それがわしたち自身までを不愉快にでもしないかぎり、他人の苦痛なんてもんには、まず 例外なく 完全に無関心だってことだな。

 

いや、ただ言葉の普通の意味においてだな 他人のために自己犠牲をやる人間なんてのは絶対にいない つまり、他人のため だけの 自己犠牲なんてものはありえない、ってことを言った

 

たしかに、人間、他人のために毎日自己犠牲はやってる。だが、それも まず第一には自分のためなんだよ。 なによりもまず その行為は、自分を満足させるものでなくちゃならん。その他の効果ってのは、すべてその次の話なんだ

 

もともと教育なんてもんは、すべて形こそ異なれ、 外からの影響 の結果にすぎんのだな。そして、それには 人間関係 って奴が、なんてったって大部分なんだよ。要するに人間って奴は、すべて外からの影響がつくり出す産物にすぎん。

 

救いがないだと? このカメレオンに救いがないだって? いや、そりゃちがうな。人間、カメレオンだってことこそ最大の幸運じゃないかな。つまり、その生息地 早くいや、その 人間関係 だが、それをさえ変えてやればいいんだ

 

神はただ正、不正双方の 可能性 をもった人間を創り出しただけの話で、そこでやめちゃった。正の方にしろ、不正の方にしろ、その可能性を伸ばすのは 人間関係 なんだな。その結果次第で、正しい人間にもなれば、不正な人間にもなる。

 

まず君の理想をより高く、 さらにより高く するように努めることだな。そしてその行き着くところは、みずからを満足させると同時に、隣人たちや、ひろく社会にも善をなすといった行為、そうした行為の中に君自身まず最大の喜びを見出すという境地を志すことさ。

 

青年  すると、あと道徳家としてなすべきことは、何なんです? 老人  これまで口の一方では教えながら、もう一方では否定してたようなことを、今後は公然と隠すことなく教えることだな。つまり、まず 己れ自身のために 善行をなせ、すれば、 隣人 もまた必ずその結果たる恩恵に浴するわけなんだからと、そんな風にまず考えて、大いに幸福感に浸ることだ

 

老人  つまり、 せっせと君たちの理想を向上させるように努めること

 

そして みずからがまず満足すると同時にだな、 そうすれば、 必ず君たちの隣人、 そしてまた社会をも益するはずだから、 そうした行為に確信をもって最大の喜びが感じられるところまで、 いまも言った理想をますます高く推し進めて行くことだ

 

どうだ、わしの言った通りだろう。心って奴はな、人間からは独立してるんだよ。心を支配するなんて、そんなことのできるはずがない。心って奴は、自分の好き勝手で自由に動くものなんだな。君たちの意向などお構いなしに、なにを考えつくかわからんし、また君たちの考えなどお構いなしに考えつづけることも

 

あなたのおっしゃる思考ってのが何だかは、だいたいわかってますよ。つまり、外界から受けた印象を、自動的、機械的に総合して、そこから一つの推論を出してくるってことなんでしょう。

 

ああ、実によくできた。だが、わしに言わせればだな、「本能」なんていうその無意味な言葉、要するに、それは 石化した思考 ってことにすぎんと思うな。習慣によって固形化し、生命はすでに失われたとでもいうか、かつては生き生きとしてた思考が、いつのまにか無意識になっちまった いうなればあの夢遊現象みたいなもんだな。

 

物質的 価値なんてものはない。あるのは、ただ精神的価値だけなんだ。いくら 現実、 実在 の物質的価値なんてものを探し求めたところで、無駄な話 そんなものはありゃしないんだから。ほんのしばらくにもせよ、それがもってる唯一の価値ってのは、ただ背後にある精神的価値だけなんだ。それを 奪っちまえば、たちまち無価値に転落しちまう いまの帽子がいい例だよね。

 

あてはまるとも。金銭もまたシンボルにすぎん。 物質的 価値なんてものは全然ない。

 

財産の価値は一挙に失われちまった。そこではじめて悟ったんだが、物を持つ喜びってのは、なにも金銭そのものからくるんじゃない。一にそれが家族のものに与えているうれしそうな顔、それをまた目のあたり見ている彼自身の精神的満足にあったってことが、はじめてわかったんだな。なにも金そのものに 物質的 価値なんかありゃしない。ひとたび精神的価値を 奪っちまえば、あとにのこるものは 鉄屎 だけなんだ。すべてのものがそうなんだ 大きなもの、小さなもの、堂々たるもの、くだらんもの、例外なんて一つとしてありゃし

 

その点からいや、みんな同じ。 物質的 価値なんかあるもんか。 精神 を満足させるかぎりは貴重だが、それがなくなりゃ、一文の価値もない。

 

主情念 つまり、精神の満足ってのはだな、なにもいわゆる物質的利益、物質的繁栄、つまり、現金だの、その他そういったものばかりを求めるとはかぎらん。いろいろと、もっとほかのことに関心をもったっていうだけの話だよ。

 

 

267.サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編 三戸政和

まず、会社を買うために必要なのは「 値付け」です。前著にも記しましたが、会社の価値は「 純資産+営業利益3年から5年分」が相場です。

 

そのコラムには、講演会で聴衆から「お金は好きですか?」と聞かれた時、「自分にとってお金は、爪切りと同じです。爪が伸びたら使う道具。必要なときに、必要なことをしてくれる道具に過ぎません。僕からすると、『どうして爪切りが好きなんだ?』と質問しているように聞こえます。答えようがありませんよね」

 

貯金をしている人は、私に言わせれば、お金を塩漬けにして、得られるはずの経験を見送ってきた人なのです。

 

ちなみに私自身は、稼いだお金をすべて何かの体験に使っているため、貯金はまったくありません。

 

この「純資産」と「利益」の両方を見て、会社の価値が算定されます。  そのための基準となる計算式があります。それこそが、   株式価値=純資産+営業利益3年から5年分

 

減価償却累計額が大きければ、資産の購入時期はかなり前になることがわかります。そのため、次なる設備投資が近いことが想像できます。

 

会社が倒産するのは唯一、手形の不渡りを出した時 です。それ以外は、たとえ銀行からの借入金を返済できなくとも、取引先からの仕入れ代金を期日に支払えなくとも、頭を下げればなんとかなります。

 

逆に、冷凍焼けでも 50 万円くらいで買ってくれるツナ缶屋さんがいたら、 50 万円で在庫の評価を見直せますね。このように在庫の評価を

 

て、価値が下がっている商品のBSの金額を下げることを「 減損」と言います。この場合は950万円の減損

 

ドラマの世界の話のように感じるかもしれませんが、仕入れ代金を踏み倒して倒産する飲食業は結構多く、私もいくつか被害に 遭ったことがあります。飲食業は現金売上が多い商売なので、このような資金の先食いが起こりやすい環境にあるのです。

 

極端に言えば、 前受金の金額より現金が少ないBSは、不健全どころか先食いしてしまっている可能性がある のです。BSに前受金が出てきた場合は、必ずそれ以上の現預金があるのか確かめ、いつ受け取って、いつサービスを提供して、いつ支払いが来るのかを時系列で確認し、先食いしていないかを調べなければなりません。  前受金ビジネスの場合、使っていい現金(前受金)は、支払いが終わった後に残った利益分だけなのですが、取引量が増えると、どの取引の前受金かわからなくなってきて勘違いをしてしまうのです。

 

さて、 前掲の図 をもう一度見てください。資産の説明の時に、「上から流動性(換金性)の高い順に並んでいる」という説明をしました。つまり上の項目の金額が多ければ多いほど、いざという時はお金にできるので、すぐには 潰れにくい=倒産リスクは低いと言えます。

 

そして、新しく重要視されるようになったのが「 利益至上主義」です。  PLに戻ると、すべての費用を払い切って、残った利益が自分(株主)のものになるわけですが、この 利益を最大化させるのが、資本主義社会においてはとても重要 だということです。株主として拠出した自己資金(資本金)に対して、どれだけの利益を出し配当に回せるかが、株主目線ではいちばん重要な指標だからです。これを ROE( Return On Equity:自己資本利益率)と言います。

 

ここで、少しだけ専門的な話をすると「純資産+営業利益3年から5年分」という指標以外に、「 EBITDA( Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization:イービッダ)」という指標もあります。EBITDAは、税引前利益に、特別損益、支払利息、減価償却費を加算した値ですが、ややこしいので、中小企業の会社の買い方ではこのような覚え方は不要です。EBITDAとは、営業利益に「 減価償却」を加えたもの、と覚えてください。

 

ですから、このような株主の意向が存在する 株式会社にとって、現金を資産として持っていることは本質的に正しくない のです。企業にとって現金は、資産をより大きくするための投資に対して必要なものだからです。投資家からすれば、現金を寝かせておく企業に投資するくらいなら、投資せずに現金で持っておいたほうがリスクのない分よいわけですね。

 

ちなみに、現金の必要量は、月商の2~3ヵ月程度と言われます。それ以上でも、それ以下でもよくないということです。

 

経営の安全性という点においては、現金を含む流動資産が多いほうがいいのですが、将来的な会社の成長を考えると、流動資産が多すぎる企業というのは、「経営をサボっている」「経営を 怠けている」とも言えます。出資した株主からは、「ちゃんと経営してください」と怒られるでしょう。

 

流動資産がより大きな価値を生み出せる固定資産に変わるからこそ、事業は利益を生み出すことができます。資産を使って利益が創出され、ポイント残高である利益剰余金が積み上がり、そうして純資産が大きくなっていく のです。それこそが「経営の本質」です。

 

企業が資産の収益性をより高めようとすればするほど、資産の流動性は低くなる と言えます。それをしなければ収益性は低いままです。 収益性を上げるためにどれだけリスクを取って投資をするかが、経営者の手腕 と言えます。

 

過剰な現金を持ちすぎているのは、国債を買うより運用効率が悪い(というより、まったく利益を生まない)。そこで苦肉の策で、現金を減らすために国債を買ったというところではないでしょうか。そして、決算を締め、上場企業は財務諸表の開示義務がありますから、BSの国債が 公 になり、騒ぎになった。流動資産が投資家に評価されなかった象徴的なケースでしょう。

 

返済が終わりそうになったら、返し切る前にまた借り入れをすることをおすすめします。銀行は担当者がすぐに変わってしまいますから、人的なつながりを確保しておくことは重要です。

 

さまざまなしがらみもあってか不要な土地( 遊休資産)を売却するという意思決定を行っていなかったりする、ということがあります。地方などの土地をたくさん持っている企業は、今後の日本の土地価格下落を考えると、額面より低く評価されていてもおかしくはありません。

 

BSの帳簿に表記されている資産の価格(帳簿の価格という意味で「 簿価」)と、その時々に価格が変わる「 時価」とでは、しばしば 乖離 があります。ですから、その評価をうまく使っていくことで、BSでリターンを出すこともできるのです。

 

 

268.MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣 シバタ ナオキ

ここで大事なのは、決算を読む「量」を増やすこと。そして、時系列で同じ会社の決算書を読み続けることです。ある会社の四半期決算を1時間かけて分析するより、同じ時間で1年分の決算を流し読みする方が、発見が多いの

 

eコマース(EC)には、大きく分けて2つのビジネスモデルが存在し

 

一つ目は、Amazon(アマゾン)に代表されるような「直販型」です。直販型のECビジネスは、自社で商品を仕入れ(買い取り)、それを販売し

 

二つ目は、「マーケットプレイス型」です。マーケットプレイス型のECビジネスは、自社で商品を仕入れることはせずに、売り手と買い手のマッチングだけを行います。マーケットプレイス型の中には、楽天市場Yahoo!ショッピングのような「店舗出店型」(売り手=店舗)のモデルと、ヤフオク!、メルカリ

フリマ型」(売り手=個人)と2つのモデルがあり

 

Googleは2012年に商品リスト広告をリリース済みです。調査会社のeMarketerがアメリカの小売りEC店舗における検索連動型広告の出稿種別を調べたところ、2014年第4四半期のアドワーズでは「テキスト検索連動型広告」が66%だったのに対して、「商品リスト広告」が20%となっていました。テキスト検索連動型広告の3分の1くらいが、すでに商品リスト広告に置き換わっている計算になり

 

 【宅配便市場】  ・日本の宅配便は年間37億個(2015年)  ・ヤマト運輸が17億個、佐川急便が12億個  【Amazonの宅配便】  ・Amazonの宅配便は推定2.5億個(日本の宅配便の6.7%)  【宅配便の単価】  ・個人向けは、平均的な段ボールサイズ(80cm)で関東~関西間980円  ・Amazonの宅配便は推計で1個200円程度

 

まず、この四半期に発表された基本的な数字を紹介しましょう。理由はこの後の節で述べますが、Amazonが最も重視する指標は売上でも利益でもなく「フリーキャッシュフロー

 

日本の感覚で言えば、Amazonたった1社で、ヤマト運輸や佐川急便並みに

投資をしている、という感覚でしょうか。すごいの一言

 

スマートフォンが全体の57%を占めており、中でもスマートフォンアプリが50%と最も利用率が高くなっています。同じ調査で、「デジタルメディア利用時間におけるスマートフォンアプリのシェア率推移」を見ると、2014年7月時点では41%だったのが、2016年7月には

増えていました。これらのデータからも、スマートフォンユーザーはWebよりアプリの方が便利だと感じて、多くの時間を費やしているといえ

 

この四半期の数字を見ると、ネット売上が$21.5 Billion(1ドル100円換算で約2兆1500億円)、営業利益が$1 Billion(約1000億円)、営業利益率は4.66%でした。通年で見ると、ネット売上が$63.7 Billion(約6兆3700億円)、営業利益が$2.8 Billion(約2800億円)で、営業利益率は4.32%です。  この後にクラウド事業の営業利益率と比較するので、EC事業の営業利益率はだいたい「4.5%」と覚えておきましょう。

 

この四半期で見ると、ネット売上が$2.4 Billion(約2400億円)、営業利益が$687 Million(約687億円)、営業利益率は29%です。  通年で見ると、売上が$7.9 Billion(約7900億円)、営業利益が$1.86 Billion(約1860億円)で、営業利益率は24%です。  急成長中のクラウド事業なので、利益率は今後上振れする可能性がありますが、この四半期の営業利益率から「25%程度」と覚えておけばいいでしょう。

 

では、それでもなお、決算結果によって「減益」や「赤字」といった言葉を使って報道されるのはなぜでしょう。あくまで私の主観では、こうした記事のタイトルはミスリーディングだと思います。YoYで素晴らしい伸び方をしている事業を新たに作っているという点はもちろん、そもそもAmazonは利益を出すということをゴールにしていないからです。  そんなことが株式を公開している企業で許されるのか、という気もしますが、Amazonは上場以来、ずっと「利益を出すことをゴールにしない」「利益ではなく キャッシュフロー* を最大化するのがゴールだ」と言い続けています。  図2-21のスライドが、その象徴です。これは、同社が決算発表をする時、毎回最初に出てくるグラフです。

 

ジェフ・ベゾスCEOがAmazon第4の柱に据えようとしているのが、家庭内音声アシスタント事業

 

ビジネスのテイクレートは2.6%~3.3%の間  ・この決算時期でテイクレートが一番低いのは楽天カードで、最も高いテイクレートなのはクレディセゾン  ・カードショッピング事業とカードキャッシング事業のテイクレートは、非常に大きな差がある

 

つまり、クレジットカードビジネスで最も収益を生んでいるのは「リボ払い」や「キャッシング」といった短期でお金を貸す事業だということです。これは、先ほど算出したテイクレートの比較を見ても明らかです。

 

キャッシングも同じ仕組みで、短い期間ではありますが非常に高い利息でお金を貸すというビジネスです。「リボ払い」や「キャッシング」では、法定利息ギリギリまで高い利息でお金を貸すことができるため、貸し倒れリスクを十分管理できて

 

を確認しましょう。はじめにPayPalの2016年10-12月期決算を見ると、

 

クレジットカードビジネスのテイクレートを分析した前の記事でも、「最も収益性が高いのは『リボ払い』や『キャッシング』といった短期でお金を貸す事業」と書きましたが、同じような結果が出た形です。

 

テイクレート(営業収益÷取扱高で算出)を比較すると、  ・クレジットカードビジネスは2.6~3.3%  ・個人間送金ビジネス(PayPal)は2.6~3%  ・店舗決済端末ビジネス(Square)は3.3%  ・金貸しマーケットプレイスビジネス(LendingClub)は5.7~6.5% ● クレジットカードビジネスの中で最も収益性が高い事業は、「リボ払い」や「キャッシング」といった短期でお金を貸す事業である ● 一般的に「トランザクション」機能より「金貸し」機能の方がテイクレートは大きくなるが、その分リスクも大きい

 

EBITDA……Earnings before Interest, Taxes, Depreciation and Amortizationの略。金利や税、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費を引く前の利益を

 

ライフタイムバリュー* で言いますと、大変正直に申し上げますと、ECよりも圧倒的に金融サービスの方が高い」  「ECでポイントを増配することによって、金融サービスなどで収益をさらに上げていく、という流れについては非常にうまく行って

 

楽天カード楽天銀行といったFinTechサービスは、ユーザーがいったん使い始めたら離脱しにくいため、常にAmazonYahoo!ショッピングと比較される楽天市場に比べてライフタイムバリューが高くなる、というのは納得できます。

 

これまでの楽天にとって    国内EC=利益を生み出す「稼ぎ頭」  だったのが、図3-14によれば    国内EC=(優良)会員獲得の入り口  という具合に位置づけが変わっています。楽天はFinTechビジネスで稼ぐ自信があるからこそ、国内ECの短期的な減益もやむを得ない、ということでしょう。つまり、楽天の「ECポイント消耗戦」

 

先にある戦略は、「FinTechで稼ぐ」になるの

 

 ・1万143円の買い物代金を、2カ月後の支払いにすることで、324円の手数料がかかるので、金利は「2カ月あたり3.19%」となる  ・これを年利(12カ月)に直すと20.76%という非常に高い金利になる(※3.19%を複利で6回=12カ月分借りると20.76%)  ・つまり、「ツケ払い」は「年利20.76%のリボ払い」とほぼ同じ

金融商品

 

ここで、少し余談を。リクルートという会社は、1980年代に「リクルート事件」という大きな贈収賄事件を起こしたこともあってか、最近まで文字通り「借金ゼロ」の状態であそこまで大きくなりました。  一時期、2兆円くらいあったと言われる有利子負債を全部返して、それでいて巨額の企業買収を立て続けにやるだけの資金を稼いだわけですから、すごい会社です。  時価総額が1兆円を超えているのに、借入がほとんどないのは驚異的ですし、違った見方をすればバランスシートをうまく使ったビジネスが下手だった、とも言え

 

元手となる資本を必要としない事業

 

利益を生み出すという意味では、右に出る者がいないリクルートが、融資のような「バランスシートで勝負する商売」をどうやって軌道に乗せるのか、個人的には非常に注目してい

 

このパターンを説明するには、楽天の例を取り上げるのが一番いいでしょう。楽天グループの2015年12月末時点の連結バランスシート(図3-21)を見てみると、楽天銀行での「預金」が1兆4655億円ある一方で、楽天カードの「貸付」が8321億円と明記してあります。見事にバランスしています。

 

つまり、銀行業でお金を預かって、カード業でお金を貸す、という形にすることで、バランスシートが無理なくバランスするような仕組みになっているのです。  実際

 

多くのクレジットカード会社が、銀行の子会社として設立された背景はここにあると考えられ

 

実際、ヤフーも

準備をしているように見えます。2014年4月に三井住友銀行の子会社だったジャパンネット銀行の株式を取得し、筆頭株主三井住友銀行と同数)となり、ジャパンネット銀行はヤフーの持分法適用関連会社になりました。従って、そう遠くない日に、ジャパンネット銀行の株式を買い増して、連結にするのではないかと予想されます。  紹介してきた2つの

見ていただければ一目瞭然ですが、自動車の製造販売事業よりも、金融事業

方が、営業利益率が非常に高いことがわかります。また、営業利益の絶対額においても、金融事業の営業利益が、自動車の製造販売事業の利益の10%を超える水準まで高くなっていることがわかります。  日産は自動車の製造販売の営業利益率が他社よりも低く、一方で金融事業の営業利益率が他社よりも非常に大きいというのが特徴的です。カルロス・ゴーン氏による改革のプロセスで、より営業利益の高い金融事業を、最適化して行った可能性も十分考えられ

 

このように、自動車会社による金融事業・ローン事業は、非常に収益へのインパクトが大きいビジネスです。現時点ではTeslaは、第三者の金融機関とパートナーシップを組んでローンを提供していますが、自動車製造販売事業での赤字が解消され、貸借対照表が綺麗になって

 

タイミングで、このようなFinTech事業を自社で提供してくる可能性が高いのではないかと考えてい

 

NHKが2016年2月17日に発表した「2015年国民生活時間調査」によると、2015年のテレビ行為者率は85%だったそう

 

 ・毎日、日本の全国民の85%がテレビを観て

伸びているそうです。地上波テレビがリーチしにくくなったと言われる若年層にリーチできているという点は、広告商品を販売していく上での差別化につながります。これも、AbemaTVの強みになるでしょう。

 

Netflixがすごいのは、郵送DVDビジネスでシェアNo.1だったにもかかわらず、自ら率先して動画ストリーミングビジネスに事業を転換した点です。通常、シェアNo.1のプレーヤーは「イノベーションのジレンマ」に陥り、事業転換が遅れがちですが、見事な事業転換を果たしました。

 

携帯キャリアがMVNOに回線を開放すれば、MVNO事業者が増えます。当然MVNO事業者は低料金で参入するので、キャリアの携帯料金も下がりそうなものですが、現実にはそうはなっていません。  一番大きな要因は、多くのMVNO事業者が、携帯端末の分割払いに対応していないからでしょう。

 

スマートフォンが高度化するにつれて、端末の値段は高騰しています。例えばiPhoneは10万円近くする超高級機種で、見方によってはノートPCよりも高価だとも言えます。  この10万円近い高級品を一括払いで買える人は非常に少ないと考えられます。ましてや、既存の携帯キャリアが分割払いでの支払いに対応している中、わざわざ一括払いで買うユーザーは限られるでしょう。  この「端末の分割払い」が解決しない限り、MVNO事業者が大きくシェアを奪うのは難しいのではないかと考えています。楽天モバイルMVNOでシェアを増やしているのは、いち早く端末の分割払いに対応したからでしょう。3章のFinTechビジネスでも説明したように、金融ビジネスを持っている楽天であれば、携帯端末の料金を分割払いにするのはさほど難しくなかったはずです。  楽天モバイル以外

 

 

267.面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた →そしたら人生観変わった 堀江 貴文

私自身、いろんな本を発表したりメルマガで発信している物事の中で、かつてマンガに描かれていたことが実際に未来をつくっていく様子を何度も見てきた。遊びとはつまり、想像の中の知識を身につけるための頭の運動であり冒険なのだ。

 

日本の飲食業界は世界でも最先端の進化を遂げている。四季がはっきりしており、国中を海で囲まれ野菜から肉、魚まで豊富にとれることから、この国の支配者層は昔からグルメであった。

 

とくにJAXAの理事長、 茄子 田 シゲオの「人の悪口というのは 仲間内で言う人は〝凡人〟 口に出さない人は〝賢人〟 不特定多数に向けて発信する人は〝暇人〟」というセリフは名言だ。

 

もしも今、私が中学生だったら、絶対に投資をやっていると思う。やらない理由が

はこの鈴木商店のエピソードからファイナンスの重要性を学んだ。台湾銀行からの借り入れに頼ったこと、グループに銀行がないことなどが致命傷になったわけだ。だから私は銀行に頼らず、直接金融にこだわった安定経営を目指したのだ。  そうした学びから経営を行っていたはずでも、落とし穴は思わぬところにあった。検察、そしてメディアからの攻撃だった。

 

何故なら、これから人々の仕事の多くは自動化され、労働時間は短くなる。そうすると余暇をどう過ごすかが重要になっ

 

「マンガはしょせん遊び」「実利になることは書いていないつくり話」という先入観をひっくり返してくれる実用的なマンガを紹介しよう。  そもそもマンガとは、言い換えれば「時短メディア」なのだ。マンガは絵がある分、情報量が多い。文章であれば数行読まなければならないような人物描写や風景描写も、1枚の絵で表現することができる。そうして視覚情報で示されることで、難しいテーマでも理解しやすい。しかも細かなデータは文章で補足することも可能だ。  マンガはこれからの時代に必要なメディアだ。SNSによってコンテンツが増えた時代において、大量の情報を効率よく吸収してゆくために、マンガというメディアが大きな可能性を持っていると私は考えている。

 

テレビ局をめぐる闇についてはネットなどで散発的に噂レベルでは上がるものの、大々的に報道されることはまずない。たとえば格闘技テレビ中継と暴力団とのつながりだ。私も実際に名の通った格闘技団体の楽屋裏でその筋の人を見かけたことがある。おそらく氷山の一角なのだろう。また、下請けの製作会社のADなどの過酷な労働環境も報道されることはないが、このマンガでは赤裸々に描かれている。

 

実は企画協力者「メンズバイヤーMB」氏は、有料メールマガジンでファッションコンサルティングをしている。なんと私の有料メールマガジンに次いで二番(2015年)の売り上げを確保している。メルマガだけでウン千万の売り上げだ。  男性向けのコーディネートに役立つ情報を提供しているのだが、ユニクロなどの格安店を活用した、コスパの高いコーディネート提案を多数行っていることが読者の支持を集めている。最近はオンラインサロンも始めており、こちらも大人気だという。

 

堀江さんは細かい遊びまでたくさんやってるじゃないですか。誰もやってないようなゲームアプリでも遊んでる。僕、インターネット系の経営者が遊びをつくっていくのが大事だと思っているんですよ。  今、インターネット系の経営者で遊んでる人いないですよね。彼らがネットでの新しい遊びに気づくとは思えないんですよ。だから結局、エンターテインメントがスマホの中でまだ全然始まってないんですよ。

 

マンガって1ページあたりの情報量が多いので、単位時間あたりに取れる情報がすごく多いから「時短メディア」にもなる。マンガって実はけっこう役に立つんだよな。なので、別に偏見とか持たずに読めばいいと思うんですよ。今はiPhoneアプリもあって、こっそり読めるし(笑)。

 

栄光なき天才たち』(森田信吾・画、伊藤智義・作、集英社)※5章