259.「子供を殺してください」という親たち 押川剛

1.殺人事件のうち親族間の割合は全体の55%。

 

日本の約30人に1人が精神疾患で通院や入院をしている計算になる。

 

子供を殺してくれませんか・・・
子供が死んでくれたら・・・
子供が事故にでもあってくれたら・・・
これらはすべて俺のところへ相談にやってきた親たちの言葉だ。
しかしそんな親たちは今の自分達の姿こそが長年の積み重ねの結果であることを忘れている。
表面的な事象に囚われぬくもりや人間味にかけた育て方をすれば問題行動として必ず跳ね返ってくる。
それは子どもたちの心の叫びだ。親たちへの復讐だ。

2.
家族はみな問題が起きると家族の中だけで解決しようとしがちだ。しかしそういう家族というのは実は一人ひとりに問題がある場合が多い。そんな人間が集まってなんとかしようと思っても生まれるのは不安ばかりだ。

3.
人間が1人赤ん坊からおとなになっていくんだぞ。そんなもの問題があって当たり前だ。問題なんて何もなかったとかのほほんと抜かす家族ほど大切なことを綺麗さっぱり見落としている。