260.この時代に投資家になるということ 正田圭

現行の雇用制度は、労働者が働いて結果を出せば出すほど損をする矛盾をはらんでいます。

今の若手起業家たちは税理士のことを必要以上に崇めたりしませんし、取引銀行の支店長の名前も知りません。そんな人達の話を聞くより、成功した経営者の話やトレンドを参考にしたいと思っています。税理士や銀行の支店長に意見を求めるより、そのほうがよほど合理的です。

ハンガリーユダヤ人のジョージ・ソロスが、「良い投資とは退屈なものである」と言っています。この言葉は、投資の本質をうまく言い表している。

投資の意思決定をするためには、情報を集めてきて分析するという地道な作業の繰り返しが必要とされます。価値の上がったり下がったりに一喜一憂することなく、むしろ真面目にコツコツと、自分のやるべきことを積み重ねることが重視されるのです。

投資に必要なものは良質なコミュニティ形成です。今いるコミュニティで付加価値を出せない人が、自分のコミュニティは形成できません。

自分のコミュニティを作ることは、投資のチャンスを見つけることに直結します。

SNSはコミュニケーションサービスであると同時に、立派な投資プラットフォームなのです。

本来は価値のあるものなのに世間の価値が低いときに買い、高くなったら売る。これが投資の基本です。

世の中の値段の付け方は意外と間違っている可能性が高いという認識を持つこと。これが投資家のスタートラインなのです。