294.生き方 稲盛 和夫

魂を磨いていくことがこの世を生きる意味。 


→この世へ何をしに来たのか。生まれた時よりもましな人間になる、すなわち僅かなりとも美しく崇高な魂を持って死んでいくため。


現世とは心を高めるために与えられた期間であり、魂を磨くための修養の場である。

人間の生きる意味や人生の価値は心を高め、魂を修練することにある。

自分がなすべき仕事に没頭し、工夫を凝らし、努力を重ねていく。それは与えられた今日という一日、今という一瞬を大切に生きることにつながります。

 

したがって何も俗世を離れなくても、仕事の現場が一番の精神修養の場あり、働くこと自体がすなわち修行なのです。


人一倍厳しい生き方を己に課し、絶えず自分を律することが不可欠。

一生懸命、誠実、まじめ、正直、そうしたシンプルで平易な道徳律や倫理観をしっかりと守ること、それを自分の哲学や生き方の根っこに据えて不動のものにすること。

 

人間として正しい生き方を志し、ひたすら貫き続ける。それこそが王道。

 

天網会開疎にして漏らさず 見ていないようで、人間のすること、思うことの理非曲直を神様は実によく見ている。