273.お金や人脈、学歴はいらない! 情報だけ武器にしろ。 堀江貴文

はっきりと言語化して意識していたわけではないけれど、「大人たちが押しつけてくる『常識』って、噓だよな」と本能的に見抜いていたのだと思う。  大人になった僕は、そんな幼少時の直感をアカデミックな言語で体系的に解き明かしてくれた本と、出会うことになる。『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』(ユヴァル・ノア・ハラリ/河出書房新社)だ。

 

追い込んでみればいい。どれだけ「忙しい、時間がない」といっても、予定を詰め込む余地は、まだあるはずだ。限界まで予定を入れて、やりたいことをやってみると、時間をどう使えばいいのかが浮き彫りになってくる。もしくは、従来の生き方を見直して「やらないこと」を決めるのもいい。心と時間に余裕をつくってから、「情報収集」をするのも手だ。

 

また、「抽象的なことをダラダラと考えるクセ」と縁を切ることもおすすめだ。 「やりがいって何だ?」「人生において幸福とは何だ?」「努力って何だ?」  こんなことにいくら頭を使っても、残念ながら何も生まれない。  本当に没頭できる「仕事」と「遊び」で自分の時間を埋め、さらに情報のシャワーを浴び続ければ、抽象的な問答に悩まされることはなくなる。

 

このように、「ほぼ対等」に話すことができて「化学反応」が起こるような関係でないと、誰かに会っても有益な機会にはならない。

 

「○○さんって、やっぱりすげーっ!」などと著名人の言葉をありがたがって受け取ることは、真のコミュニケーションではない。あくまで「一方通行」の間柄だし、そこから新しいものは生まれない。

 

七色息子氏のように、何かに没頭して自信を持って訴えかける熱量がないと、「会いたい人」に会っても、化学反応は起こらない。遠慮なくいわせてもらうと、丸腰のあなたのままでは、相手に与えられるメリットが、何もないからだ。

 

その相手と会話で化学反応を起こせるレベルであれば、「人と会うこと」ほど素晴らしいことはない。  やはり得られる情報の濃度は対面が一番だ。  もちろん、お互いがリスペクトしていて熱意がある場合に限るが。  そう考えると、僕は毎日かなりの人と会っている。意味なく人と会うのが嫌いなだけで、お互いにとってメリットのある情報交換ができる人と会うのは大歓迎だ。  どんな仕事、分野でも、これは同じだろう。

 

もちろん、僕も識者と対談をするときなど、相手の情報をできるだけ頭に入れるようにしている。相手の著作はもちろん、ツイッターなどSNSで発信されている事柄で重要なものはすべて把握するようにしている。だから「相手がもっとも話したいこと」を、対談中にうまく「振る」ことができる。その狙いが外れたことはない。

 

今の自分の「教養」のレベルと同等の情報しか手に入らない。    だから普段から、「教養」を磨こう。

 

たとえば「意識の高いベンチャー経営者の人たちが勉強会と称して集まっている場」よりも、地方のイベントや合コンに参加して、若い女子に「まわりで、今何が流行しているの?」と聞いたりしたほうが、面白い情報が手に入る。

 

そして、この考え方でいうと、「ビジネスで多くの借金がある人=素晴らしい」ということになる。借金ができるほどの信用があるという証拠だからだ。当たり前の話だが、信用のない人はお金を借りることはできない。信用のない人への融資なんて、誰もしたくない。

 

経済ってそういうことだったのか会議』(

武士の家計簿加賀藩御算用者」の幕末維新』(

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』(

 

だが、僕自身は仮想通貨の未来を楽観視している。僕がライブドアを経営していたときに子会社でFXを扱っていたが、黎明期のFX業界もいろいろ問題はあったが、それを乗り越えて大きく発展していった。いずれ仮想通貨も市民権を得ていくと考えている。

 

僕は、ビットコインはある日突然何かが変わって、一気に普及するのではないかという漠然とした将来像を思い描いている。その起爆剤になりそうなのがQRコード決済だ。

 

たとえば大学。大学は、大多数の人の役に立たない。これは事実だ。大学というのは学問をする場とされているのだが、今ならそれに必要な情報はネットでいくらでもアクセスできるが、わざわざ高い授業料を払って4年も通う価値があるとは思えない。

 

英語だけ覚えれば世界中の情報にアクセスできる。

そう考えれば、英語学習のコスパはとても高い。

 

さて、具体的にどんな勉強をすれば英語ができるようになるだろうか? これは簡単で、単語の暗記に集中することだ。文法は中学、高校で教わったことで事足りる。  単語の量が絶対的に足りないから話せないのである。しかし、ただ漫然と単語を勉強しても効率は悪い。自分が必要としている分野に絞って単語を増やしていくことをおすすめする。

 

英語で情報を集め、思考を広げることができる人は単純に情報面で強い。人より情報を持っているというのは大きなアドバンテージだ。  そして英語を学んだら、英語ができる外国人と付き合ってほしい。新しい情報、知識をしゃぶり尽くすつもりでコミュニケーションをとるべきだ。  さらに外国人と接していると、単なる情報収集だけではわからないことが見えてくるはずだ。

 

僕のことを「コミュニケーション嫌い」と思っている人も多いが、それは的外れな思い込み。「頭が悪い人とのコミュニケーションが嫌い」なだけだ。でもそんなの、皆同じだろう。自分が刺激を得られる人とはどんどん情報を交換したい。やはり、情報を得るにも発信するにも英語が使えるメリットは大きいなと改めて思う。

 

英語で情報を浴びて、狩り、世界に発信できれば、あなたの前にはまた違ったポジティブな道が見えるはずだ。それは「未来を見抜く」といい換えることもできる。

 

世の中は、知識や情報を握っている人たちが、そうでない人、つまり「情弱」な人たちから、お金を吸い上げる構造になっている。しかも、そのやり口が巧みなため、搾取される側は、それに気づくことができない。いい換えると、「賢い人」が「情弱」から搾取をすることで社会が成り立っている。これは、現代版の「身分制度」と呼んでもいい。

 

感情を排して、今ある情報を合理的に考えるだけで、ゴールに早く至ることができる。それは、クヨクヨする時間を短縮し、自分の時間を節約することにもなる。人生の大半を「どうでもいい思考」にのっとられないためにも、合理的に考えることを習慣化してほしい。そもそも「ダラダラと考えること」に価値を置きすぎる人が多い。「将棋の『長考』じゃないんだから」とツッコみたい。考える暇があれば、新鮮な情報を「狩猟」したほうが断然いい。

 

以前に元LINEの森川 亮 さんが、「職人じゃないとつくれなかったものが、一般の人もつくれるようになるから。そうしたら、あとは『感性』の世界になるんです。技術じゃなく、感性勝負に」と話していたが、まさにそれ

 

たとえば、わかりやすいのは「希少性」だ。尾崎牛は年間数百頭しか市場に出回らない。そして、尾崎牛が「なぜ出回らないか。なぜうまいか」ということを熱く説く。説明すると長くなるから省くが、秘密は主にエサの製法にある。「だから、尾崎牛はうまい! 超貴重!」というストーリー(情報)を載せる。  いってしまえば、「和牛ではなく、情報を食わせる」ということになる。  

 

お客さんは「ラーメンを食ってるんじゃない。 情報 を食ってるんだ!」ということ。実はこの言葉、漫画『ラーメン発見伝』に出てくる台詞で、飲食ビジネスの成功法則を端的にあらわしていてすごく印象に残っている。  人

 

ではなく、(もちろんそれも必要だが)自分が主体的に行動できる「好きなこと」「ハマれること」「得意なこと」なのかということがもっとも重要だ。ここを勘違いしてはいけない。  これからの「情報平等時代」は、「情熱」で差がつくし、「情熱」

差がつかない、と思ったほうが

 

技術なんてさっさと学んで(もしくは代替して)、   「情報の仕入れ」に全力を傾ければ

僕はもともと、飲食店で仲間とワイワイ食べることが大好きで、グルメガイドのアプリをつくったりしてき

 

「堀江さんは、和牛の調理を専門に学んだわけでもないのに、なぜそんなにうまくいくのか?」と、秘訣をよく尋ねられる。答えは簡単。情報収集を終えたら、人前でリアルに「アウトプット」する。このサイクルを大切にしているからだろう。僕の場合、「シェフの姿をして、お客さんの前に立ち、和牛メニューを提供すること」を意識的に続けてきた。それが、和牛のよさを広めるのにもっとも効率がいいと実感しているからだ。

 

僕が運営しているオンラインサロンでは、銭湯で「ビールかけ」をやったら流行るのではないかという意見があった。たしかにビールかけをでき

 

施設というと、銭湯以外に思いつかない。変わった打ち上げや催し物には使えそう

 

今の学校教育というのは、子どもが何をしたいかよりも形を整えることを優先していて、親もそれが正しいと思い込んでいるからやっかいだ。そんな現代の学校教育に一石を投じ

 

たとえば、今、仕事がAIやロボットにどんどん奪われるのではないかという議論が活発だけれども、僕はそうではなくて、「今、仕事として認識されてないものが仕事になるだけだ」と思って

 

だから、親がゲームをするなといって子どもを叱るのは僕から見ればバカなことだと思う。子どもがゲーム好きならどんどんやらせて将来のために才能を磨くべきだと思う(もちろん、ゲームである必要はなく、何でも

 

「好きなことをやるのはいいけれど、将来はいったいどうなるんだ?」  こんな反論をする人には、プロサッカー選手、本田圭佑のツイートを読ませたい。 「好きな事だけでは食っていけない。これ違う。大して好きじゃないから食ってけるレベルに到達できないのであって、時間を忘れるくらい好きな事ならどんな事であっても必ず食って

 

世の中には「ああしなければならない」「○○の資格が必要だ」という「常識」という情報が無数に存在しているが、その大半は噓であり幻想で

 

既得権を持った「ギルド」の連中が楽にメシを食うためにもっともらしいルールを張りめぐらせているのがこの世界の実相だ。それを高校生に実践を通じて学んで

 

本来は若いうちほど、将来のために猛烈に好きなことに没頭したり、思いっきり遊んだり、とにかく「実践」するべきなの

 

今はSNSがあるから、どこかで誰かが発信した価値ある情報は瞬時に世界に広まる。そんな中で秘密をつくろうとしたって土台無理だし、意味がない。そうであれば、最初に情報を発信するべきだ。まさしく、早い者勝ちだ。  大きな(最初は小さくてもいい)輪の中心に常に自分がいれば、情報が拡大する中で最大限の恩恵を自分が受けることができるようになるだろう。それは僕が身をもって体験していることなのだから、間違い

 

カープが突然強くなった原因は、マツダスタジアムにあると僕は見ている。スタジアムとは、単なる「試合が行われる場所」ではない。ファンが夢を共有し、楽しい時間を過ごす場所なの

 

そこが整備され、飲食店などのサービスの質が上がれば上がるほどファンは増えるし、それに付随してチームの成績だって上向いていく。 「ホームグラウンドでファンが享受できるサービスの質」と「チームの

の間には、確固たる相関関係が存在

効率の悪い情報収集の最たるものがセミナーとか講演会の類で

彼らが期待しているのはライブ体験だろう。実際にホリエモンに会って話を聞いた、質問をしたという実績を自分の中につくりたいのだ。だが、僕に会うこと自体が目的になってしまって、それで満足してしまったら意味がない。「ホリエモンに会ってよかった」などと思っただけで終わったら、何も残らない。著名人の講演やセミナーに行けば、すごい情報が手に入る

 

常識という噓」にいい加減気づいてもらい

 

講演会やセミナーに行くぐらいなら、気になるオンラインサロンに試しに入って自主的に行動してみればいい。合わないなと思ったら退会すればいいだけじゃない

 

さらには、「お金持ちは会食には会員制レストランを利用する」という。「昼夜の会食では、サービスが行き届き、スタッフとも顔見知りで気張らない会員制レストランを利用。細かいことに気がつきやすいので、どんな扱いを受けるかわからない店には行かない」とのことである。これも笑ってしまった。同じ店ばっかり行っていたら世界が広がらないではない

 

牛肉や豚肉に含まれる「動物性タンパク質」には、体内でつくることのできない「必須アミノ酸」がバランスよく含まれており、植物性タンパク質よりも体内への吸収率が高い。肉が健康にいいということは間違いないの

 

たとえば、心臓病の危険因子の中で「肉体」が占めるのは 40%くらいだという。その肉体の危険因子の中で食生活が占めるのはさらに一部にすぎない。健康は「肉体」「精神」「社会」の3つの要素で

 

「社会」というのは、「社会とのつながり」のことである。年老いても好きなことをやって、社会とのつながりを保っていれば人間はそれだけで長生きできる。だから僕は肉を山ほど食うし、好きなだけ酒を飲む。その代わり、仲間や同志とワイワイやりながらだ。

 

納豆には独特の雰囲気があって、健康にもよいとされる。それで一種の信仰のようになって、納豆信者は僕が「納豆は好きじゃない」といっても「良薬は口に苦し」などといって果敢に押しつけてくるのだ。僕はかつて離婚を経験しているが、元妻がまさにそのような人だったのだ。離婚の原因の5%くらいは、納豆にある。

 

たまたま納豆のエピソードがあったからここでは納豆を例に挙げたが、健康によいとされるものは、世の中に山のようにあって、それを人に押しつけてくる人もたくさん

 

だが、そのほとんどは自分たちの仕事をつくるためにあれこれと理論を

 

回して、もっともらしくいっているにすぎない。  そんな「もっともらしい情報」に振り回されないようにしてほしい。それより、本当に健康で長生きしたかったら、社会とのかかわりを持つことが最善

 

予防できるがんは、予防する(ピロリ菌を除去して胃がんを防ぐ/ 40 代からは毎年「便潜血検査」を受けて大腸がんを防ぐ) ◆脳卒中や心疾患を引き起こす歯周病は徹底的に防ぐ(半年に1度は歯科でクリーニングする/歯磨きだけではなく、フロスをかけることも毎日の習慣に

 

「NMN」はすでに商品化され、アマゾンでも購入できる。問題は価格だ。今のNMNは高価で、1日の摂取量で約7000

 

僕は「情報だけで死は防げる」ということを多くの人に知ってもらいたい。健康に関する本を出したり、メディアで発信し続けたりすることも僕のひとつの役割だと思っている。健康の情報格差をなくすことで、皆が長生きして、自由で楽しい未来をつくる助けになれば

 

先のジャッキー・チェンの例で僕はデマを流してしまったが、すぐに訂正ができた。それはジャッキーのマネージャーと直接連絡できる友人がいたからだ。つまり、リアルな友人やバーチャルな知人でも構わないが、所属しているコミュニティの質によって情報強者かどうかが

 

今はツイッターで誰をフォローしているかということも重要だ。それによって自分が情報社会のどこに属しているかということがわかるのだ。  情報強者になりたければ、質の低い情報を発信する人間とそれを信じ込む人を遠ざけ情報の感度を上げていくしか

 

情報リテラシーの低い人を遠ざけるだけで、自分の情報感度は

 

だから、そんなリスクは背負わず、銀行を余計に儲けさせないためにも住宅は購入せず、借りたほうがマシ、というのが僕の結論

 

なお、今の僕はマンションすら借りず、ホテル住まいで時々、知人の家に泊まっていて定宿は決めていない。荷物は服とスマホ、スーツケース

 

だ。仕事はスマホさえあれば、どこでもできる。「働く」という概念もよくわからなくなってき