186.1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣 ケビン・クルーズ

「一日の最初の時間帯は、自分の事業を構築するのに役立つ、最優先のタスクにつぎ込みなさい。それも一切中断せずに。メールや携帯を覗いたりしないで、世間が目覚める前にやってしまうことだ」 ――トム・ジグラー(ジグラー


「まずクリエイティブな仕事に取りかかれ。リアクションする仕事はその

だ」 ――ジョナサン・ミリガン(『The 15 Success Traits of Pro Bloggers』


そんな場合は、理想的な自分になったつもりで自分に語りかけるといい。声に出しても、頭の中だけでも構わない。風変わりではあるが、非常に有効な戦略だ。 「私は健康的な食生活をしている」 「私はジョギングを習慣にしている」 「私は社内トップの営業マンだ」 「私は几帳面な人間だ」 「私はベストセラー作家だ」

「私は起業家だ」  このように自分に語りかけると、自らの価値観がしっかりと心に刻まれる。もしあなたがすでにジョギングを習慣にしているなら、今日ジョギングをしなければ気持ちが悪いし、違和感を覚えるだろう。作家なら、今日はパソコンの前に座って原稿を書くはずだ。それが作家というものなのだから。健康的な人なら、もちろんピザではなくサラダを買うだろう。  ただなりたい人物になりきるだけでいい。そうすれば、たとえ先延ばしにしがちな課題であろうと、やらなければ気持ちが悪いし、違和感を覚えるはずだ。


ビジネス界で大成功を収めたリーダーたちの習慣を見てみよう。 ・フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグは、子どもたちと6時に夕飯を食べるために、毎日午後5時半に退社する。 ・インテルの元社長アンドリュー・グローブは毎日8時に出社し、6時に

していた。 ・ヴァージン・グループの創業者リチャード・ブランソンは、400社以上からなる複合企業を統括しているにもかかわらず、常に個人所有の島をぶらついたり、冒険家としてすばらしい世界記録を打ち立てたりしているようだ。  どうだろう、衝撃を受けたのではないだろうか? 一体どうして、こんなことができるのだろ


アンドリュー・グローブは、著書『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』のなかで、罪悪感なしにワークライフバランスを保つ究極の秘訣を明かしている。  私の一日が終わるのは、疲れて帰り出すときであり、仕事が片づいたときではない。私の仕事が片づくことなど、決してないからだ。主婦と同様、経営者の仕事には終わりがない。やらなくてはならないこと、やったほうがよいことが常に無限にあって、やりきれる量を常に超えているのである。  これこそが秘訣だ。つまり……

今後も、やらなくてはならないこと、やったほうがよいことは常に無限にあるし、やりきれる量を常に超えて


「常に一定の時刻に退社する人は、夜中に『神経が張り詰めている』と感じる可能性が低い」(ザ・クルーズ・グループによる2015年の研究


しもすべてをやることはできない。いつだって、やろうと思えばやれることはいくらでもあるからだ。この事実を受け入れられたら、どれだけ心が軽くなること


富、実力、素養、健康、影響力、教養、個性といったものを本気で求めているなら、日記をつけなさい。  日記をつけることは大変重要だ。日記は次世代に残すべき3つの宝のうちの1つだと私は捉えている。(中略)  1つめの宝はあなたの写真だ。写真はたくさん撮りなさい。
2つめの宝はあなたの蔵書だ。あなたの教師となり、指導者となり、あなたの見解の後ろ盾となった、本棚にある数々の本のことだ。あなたが価値観を築く上でそうした本が役立った。あなたが裕福になり、実力者になり、健康になり、素養を身につけ、個性的になるのに、そうした本が役立った。(中略)  3つめの宝はあなたの日記だ。つまり、思いついた考えや、細心の注意を払って集めた情報のことだ。しかしこの3つの中で、私の教えをまじめに学んでいることがよくわかるものは、日記をつけるという行為で
「友人にノーと言おう。誘いを受けたらどんな結果が待っているか、自分にとってベストな判断とは何かを考慮すること。つまり、人を喜ばせようとしないこと。自分のことを最優先に考えよう。つきあう相手は慎重に選んで。友達であれば、ノーと言っても問題にはならないはず」 ――ヘイリー・シルバ(シエラ高校のオールAの


私は学校に通う多忙な子どもを3人抱えているが、娘たちの高校のテスト勉強を手伝うときは、最初に章のまとめと章末問題を読めばよいとわかっている。教科書の作者が最も重要だと考えているポイントを知った上で教科書を読み返し、章末問題の答えが書かれている箇所を探すほうが、章全体を通読するよりもずっと効率的だ。


「人に委託できるものを積極的に探す人のほうが、高い生産性、幸福感、気力を申告する。また、『過労で参っている』と感じる可能性が低い」(ザ・クルーズ・グループによる2015年の研究


「外部委託に使えるお金がほんの少しでもあるなら、それを惜しまず、人の時間を買う。ここがポイントだ。自分の168時間をしっかり設計したら、あとは他者から時間を 買って 増やしなさい」 ――シェーン・サムス/ジョセリン・サムス(何十万ドルもの売上を誇るデジタル・ポッドキャスト販売事業を構築、オンラインビジネスによって様々な家族の人生を逆転させるサイト「FlippedLifestyle.com」創設


・ヨガや有酸素運動の最中にオーディオブックやポッドキャストを聞いておくと、その日に何が起きようと、すでに勉強や娯楽といった自分の時間を多少は持てたとわかっているので、気分が


大成功者たちの朝の習慣  もちろん、成功した人々が全員まったく同じ習慣に従っているわけではない。しかし、ほぼ全員に共通するテーマを見つけるのは、驚くほど簡単


・成功者のほとんどは早起きである(午前6時以前に起きる)。 ・水をたくさん飲んで体を潤わせる。 ・健康的な朝食を取る。ただし、健康的の定義は人それぞれ(フルーツとオートミールグリーンスムージープロテイン、低GI食品など)。 ・運動をする。 ・瞑想や読書をしたり、日記をつけたりする人が


アンソニー・ロビンズは、自作のオーディオ教材『The Ultimate Edge』で、自らの「力の時間」を明かしている。ロビンズの朝は、呼吸法によるエクササイズから始まる。続いて、感謝していることすべてに思いを


人生で手に入れたいものをすべて思い浮かべる。その後15~30分、決まり文句を唱えながら、ある種のエクササイズを


毎朝起きた瞬間から、きちんと自分個人の成長のために時間を使う。これが『人生を変えるモーニングメソッド』の大前提だ。そうすれば、あるべき姿に達し、考え得るかぎり最高の人生を作り上げることができる。それもおそらく、現在想像しているよりもはるかに速いペースでできるはずだ。今より多くのことを成し遂げたいとなったら、ほとんどの人は「やる」ことを増やそうとする。それに対し、『人生を変えるモーニングメソッド』は、「なる」ことに焦点を置いているため、最初はやることを減らし、最終的には今より多くのことを達成できるようになっている。


自身の研究と経験を通じて、エルロッドは「ライフセイバーズ(Life S.A.V.E.R.S.)」なる仕組みを開発した。 ・S(Silence):沈黙、静寂、感謝、瞑想、祈り ・A(Affirmation):目的、目標、優先事項(アファメーション) ・V(Visualization):目標や理想の人生をイメージする(ビジュアリゼーション) ・E(Exercise):運動 ・R(Reading):自己啓発書を読む ・S(Scribing):日記などの記録をつける


すでに成功していようと、毎朝最初の60分を自分のために投資すれば、より一層の成功を手に入れられることを、エルロッドの例は強く物語っている。 あなた


心身のエネルギーを総合的に高めたければ、健康に気を遣うのが最も効果的なことは言うまでもない。すでにご存じだと思うが、生産性の鍵として以下が挙げ


・十分な睡眠を取る ・アルコールを極力控える ・カフェインを最小限に抑える(夜遅い時間帯は特に) ・非加工食品を多めに取り、加工食品を減らす ・健康的な体重を維持する ・水をたくさん飲む ・毎日運動する(20分の早歩きが


大成功した人々は、睡眠を十分に取る。  大成功した人々は、栄養価の高い食品を食べ、運動を欠かさない。


大成功した人々は、朝の習慣を継続している(瞑想、日記、水分の摂取、ヨガなど)。それが、その日一日のエネルギーや明晰さ、集中力の元となっている。  大成功した人々は、最高のパフォーマンスを維持するために、終日にわたって「一波越えたら1回休む」を実践して


大成功した人々は、スケジュール表に基づき、先を見越して動く。メールやソーシャルメディアのような刺激に反応したり、即席の会議を要求したりはしない。  


ニールセンによると、平均的なアメリカ人は月に158時間もテレビを見ている! 1年に換算すると1896時間。なんてことだ。それだけの時間があれば、たいそうな本が書けるし、会社を立ち上げることだってできる。割れた腹筋を手に入れたいだって? それならテレビを見ていないで運動しろ。テレビをやめれば1年で2000時間近く稼げる。想像してみてほしい。2000時間あれば、どれだけのことができるか!


起業家たちに時間管理と生産性について尋ねたところ、計2万5000語もの回答が集まった。一言一句を載せるには多すぎる数である。  回答者も回答も非常に多様である以上、当然ながら、そこから生産性を


させるための「たったひとつの正解」を導き出すことは不可能だ。  しかし、起業家たちから戻ってきた回答を見て驚いたのは、朝の習慣の重要性を指摘する人が実に多かったことだ。この現象は、まったくもって自発的なものだ。「あなたの朝の習慣は?」とか「あなたには朝の習慣がありますか?」といった質問をこちらからしたわけではないのだ。だから、時間管理の秘訣に対する回答として、朝の習慣を挙げる人の多さには、本当にびっくりさせられた。  他にも、達成したいことをすべてスケジュール化することがどれほど重要か、メールを管理しきれなくなることがいかに危険か、集中がどれほど大事か、などのテーマが挙がった。

 

 

5.「愚か者が一番後回しにすることを、賢人はただちに実行する。どちらもやることは同じ。違うのはタイミングだけだ」―バルタサル・グラシアン(17世紀スペインの哲学者、神学者)[


18.「暦にだまされるな。1年の本当の日数とは、1年のうち自分が活用できる日数だ。1年で1週間分の価値しか得られない人がいる一方、1週間で丸1年分の価値を得る人もいる」――チャールズ・リチャーズ(カナダの


24.「たとえ正しい道にいたとしても、ただ座っているだけなら轢かれてしまう」―ウィル・ロジャース(アメリカの作家、社会評論家、コメディアン)[


68.「重要なのは、時間を費やすことではない。時間を投資することだ」――スティーブン・R・コヴィー(アメリカの経営コンサルタント、『7つの習慣』


73.「自分のやることを楽しむ者にとっての最悪の日は、楽しまない者にとっての最良の日よりもましである」―ジム・ローン[69・98・109] 74.「もともとやらなくてもよいものを効率よく行うことほど無駄なことはない」―ピーター・ドラッカー


102.「私たちが先延ばしをしている間に、人生は私たちを置きざりにして突っ走る」――セネカ古代ローマの哲学者) 103.「仕事の量は、完成のために与えられた時間を満たすまで膨張し続ける」――シリル・パーキンソン(イギリスの歴史学者、政治

 

 

 思考は現実化する、7つの習慣など読み込めば足りる話。