301.移動力 長倉 顕太

私たちの行動をコントロールするのは意思ではなく環境だ。環境が行動を決める。意思は関係ない。だとすれば、環境をコントロールすればいい。人生を変えたければ環境を変えれば

 

本書のテーマを「移動力」にした理由は、簡単に移動できる人間になることで、簡単に環境を変えられる人間になるからだ。  移動力=環境を切り替える力  だからだ。そして、それが人生を変えることになり、人生を自在に操ることにつながるから

 

ここまでは「定住」の悪い部分をとくにフォーカスして書いた。「定住」とともに私たちの能力や人生に制限をかけるものに「安定」があるわけだが、結局、私たち人類は「安定」が欲しくて「定住」を選んだと言っていいだろう。そして、いまだに私たちは「安定」を欲してしまうようにできている。つまり、  安定=制限  にもかかわらず、なぜか私たちは「安定」を求める。とくに日本にはその傾向が強く、中学生のなりたい職業の第1位が公務員だっ

 

ベストセラーというのは多くの人が読む本だ。だから悪い本ということが言いたいわけではなく、人生をうまくいかせるにはその他大勢から抜け出すことが重要になってくる。そのときに、

 

を読んでいるようじゃその他大勢でしかない。  だから、私がいつも言っているのは「ベストセラーを読むのではなく、ベストセラー作家が読んでいるものを読め」ということ。これはベストセラーに限らずだが、クリエイターの読んでいる本をお勧めし

 

私が言うクリエイターは、映画監督、ミュージシャン、デザイナーといった人たちだ。いまは多くのベストセラー作家やクリエイターたちがツイッターなどのSNSをやっているので、そういう人たちをどんどんフォローしていこう。できれば日本だけでなく海外もだ。いまのSNSは翻訳機能があるので英語ができなくても大丈夫だから。  ただし、ベストセラーと言っても古典は別だ。何十年前のもの、場合によっては100年以上前の小説や哲学書だ。これらは長い年月読み継がれてきたものであるから、相当の価値があると思ったほうがいい。時代を超越しても語り継がれるものには、人間の普遍的な何かが描かれていることが多い。  想像して

 

そして、古典を読むのは難しい。だからこそ意味がある。それは読解力がつくからだ。さきほども書いたが、読解力がないことがあいまいな地図の原因だからだ。ぜひ、古典を頑張って読んでいこ

 

「引っ越しすらできないやつは人生が変わらない」  といつも言っているくらいその重要性をうったえている。それは引っ越しこそ環境を変える方法だし、環境を変えることで行動が変わり、行動が変わることで結果が変わり、結果が変わることで人生が変わるから

 

人は周りに押し付けられたキャラクターで生きることになるので、小さい頃から「できない子」と言われ続ければできない子になるに決まっている。そして、そのままのイメージをもって大人になってしまう。同じように女性の場合は「女の子は数学ができない」と洗脳されてきているからテスト前に性別を選ばせると、女の子は実力が出せなくなるという結果もアメリカで報告されている。  このように周りからのイメージで能力が制限されてしまう。しかも日本では女の子は受験に不利にされていたりといったニュースが出たように、もっとひどい差別が行われており女性の社会進出は本当に遅れている。とくに女の子ほど海外にとっとと出たほうがいい気が

 

よく考えればわかると思うが、日本は人口が1億人以上いて、スマホが浸透していて、世界的に見れば裕福な国である。しかも、そのような国にもかかわらず、特殊な日本語という言語しか多くの人ができない。だから、外国人もこのマーケットは攻めづらい。こういった条件があるので、日本語のコンテンツビジネスは「永遠のバブル」状態がしばらく続くと考えて

 

結局、私たちの脳はいつも同じ場所にいると、何も考えなくなり、何も感じられなくなる。そして、不感症になっていく。「日常が感覚を麻痺させる」というハイデガーの言葉の通りで、私たちは同じ日々の繰り返しの中でどんどん感覚が麻痺していくわけ

 

選択肢を増やすためには知識と経験をとにかくアップデートし続けることが重要なわけだが、そのためにやるべきことは「初体験」をし続けることしかない。実は、  知識と経験をとにかくアップデート=初体験をし続ける  ということでしかない。人というのは環境にどんどん慣れていく生き物で、慣れていくと何も考えなくなる。だから、「移動しろ」というのが本書のテーマであるわけだ。  本当に多くの人が何も考えずに生きているし、生きていけてしまうのが日本だからだ。その中でそうならないために毎日、明確な行動指針を持つことが

 

目的=選択肢を

 

 手段=知識と経験をとにかくアップデート(初体験をし続ける)  ということ。なにかを決めるときは、「知らないこと」「やったことないこと」を選ぶというだけのこと

 

私はよく1~2泊で海外に行く。サンフランシスコに住んでいるので、毎月のように日本と往復はしているが、それ以外にも海外に行くようにしている。そして、私は自分のまわりの人も1~2泊といういわゆる「弾丸」で海外に連れて行くことが多い。その理由は、 「いつでも、どこでも行ける」  というメンタルを培いたいからだ。多くの人の場合、とくに会社員は海外に行くとなると、だいぶ前から休みを取り、きちんと計画を立ててからみたいになりがち。でも、それだと海外に行くことがどんどん重くなって

 

それでは、移動体質になんかなれない。だから、1~2泊で行く癖をつける。たとえば、東京から台湾とかなら航空券も1万数千円のもあるし、1泊で行くことは可能だ。韓国なら日帰りだって可能だろう。とにかく、「いつでも、どこでも行ける」という自分になるためにもまずは弾丸海外旅行を計画

 

リアリティという意味では、私も含めた海外在住の日本人とつながるのもいい。海外在住の日本人にとっては、異国に住むこと、移動することが当たり前だからだ。よく言われることだけど、「友人5人の平均年収があなたの年収」なんて話があるように、どういう知り合いがいるかによって、あなたの現実が決まってくる。  だから、海外在住の日本人とつながることで、移動体質に近づくようになるし、そもそもその人に会いに行くという動機もできるだろ

 

こういうことを言うと「どの映画を観ればいいですか?」って質問されるから、本当は答えたくないんだけど、ここまで読んでくれたあなただけに私のオススメを紹介しよう。  私が勧めるのは『モーターサイクル・ダイアリーズ』『テルマ&ルイーズ』『イージーライダー』あたり。『モーターサイクル・ダイアリーズ』は若き日のキューバ革命の英雄チェ・ゲバラを描いたもので、革命家に目覚めた理由がわかるもの。『テルマ&ルイーズ』は巨匠リドリー・スコット監督作品で

 

中年女性二人が主人公という珍しい設定。最後のシーンが最高だ。『イージーライダー』はヒッピー二人がバイクで旅をしていくものだが、「自由」について考えさせられる。これ以外でも、「ロードムービー」で検索すれば、いろんなものが出てくるからたくさん観ていこ

 

「人生は出会いで決まる」  からだ。そして、残念なことに良い出会いが欲しいなら、自分の教養レベルを上げないことには無理だ。自分のレベルと同等レベルの人としか出会えないのが私たちの生きている世界だから

 

出会いは自分のレベルによって決まるわけだ。そのためにも読書は必須だし、1日1冊読める