274.英語の多動力: 世界でビジネスするホリエモンの英語術 堀江 貴文

僕は実践で英語をブラッシュアップしてきた。 1年のおよそ3分の1を海外で過ごしているため、現地の人と英語で喋ることだって僕にとっては日常の当たり前のことなのだ。

 

英語の基本が身についてからと、先延ばしにするのではなく、今すぐにでも外国人と接点を持とう。  外国人とコミュニケーションを取ることが、英語だけではなく、あなたにとっての人生の勉強の一つなのだ。

 

も対談したことのある、お笑いタレントの厚切りジェイソンさん。日本の漢字や文化、ことわざなどを外国人視点で皮肉るネタは、あなたも見覚えがあるだろう。  IT企業の役員でもある彼は、AI翻訳が発展したとしても、日本人は英語を身につけるべきだと主張する一人だ。

 

ただ、ダイエットと同じく、語学力も2カ月後には前と同じレベルにすぐ戻る。だから、 どうキープするかが大切なのだ。ジェイソンさんが言う唯一の語学習得のコツは、little by little、「楽しく」「少しずつ」「永遠にやる」こと。楽しくなければ続かない。彼は、日本のお笑い番組を見ながら日本語を学んだ。でもそのとき、分からない日本語をいちいち辞書で調べるなんて面倒はやらなかった

 

海外と接したければ、グローバルに活躍したければ、英語は絶対に必要。英語ができるとコネクションの数と情報量が何十倍にもなる。  英語ができない人は、それができる人と競争していることを自覚しなければならない。  土俵に上がる前から不利なのだ。

 

例えばある年の年末は、弾丸でハワイに向かい、そこからラスベガスに移動して年を越した。そしてその次の週末にはメキシコに飛んで、さらにその翌週には韓国へと移動……そんなのはザラだ。  テクノロジーの進歩により、今や世界中どこにいようが働くことができる。スマホ1台あれば僕は世界のどこからでもツイッターを更新できるし、メルマガも発行できる。日本にいるスタッフとLINEで打ち合わせをしたり、スカイプで雑誌の取材を受けたりもできる。

 

世界の1割の人は世界と常につながっているG人材。英語に毎日触れるのが当たり前の生活なのだ。

 

インターネットが登場する以前の社会では「モノの所有」が豊かな人生の象徴であった。お金や土地、家、車など、みんなが欲しがるモノをどれだけ多く手元に置いているか。それが社会的ステータスであり、人の幸福度を左右する重要事項だった。

 

親が子供をいい大学に入れようとするのも、モノをたくさん所有できる人生こそが幸福だと思っているからだ。それはワンクール古い時代を生きた親のワンクール古い教えにすぎない。インターネットの登場によって、こうした価値観はすでに崩壊しているの

 

開発者のエヴァン・スピーゲル氏はインタビューでスナップチャットの成功について聞かれると、「重要なのは『楽しさ』」と答えた。データのストック(所有) ではなく、純粋に〝楽しさ〟にフォーカスしたことが、世界的ヒットにつながったのだ。

 

自己投資と称して、英会話教室に通うことも「頑張っておいしいりんごを作る」のと同じ努力である。   単なる「英語が堪能な人」を目指したところで、似たような人は山ほどいる。 「頑張る自分が好き」ならそれでもいい。しかし、本当に希少価値の高い人材を目指すのであれば、その戦法は通用しない。あなたが愚直に頑張っている間に、賢い人は、語学や資格を 凌駕 する希少価値を手早くつかみ取り、先に行ってしまう。  使うべきは、時間でも労力でもない。お金ですらない。「頭」なのだ。

 

貯金型思考を重んじる人たちが気にするのは「貯蓄額」だ。いざというときに引き出せる金額が銀行や郵便局にどれだけあるか、それによって幸福度が決まると考える。  だが、投資型思考の人間が気にするのは、自分の「時価総額」である。 「いざという時」ではなく、「今この瞬間」、自分にどれだけの価値があるのか。それを考えるのが投資型思考だ。

 

この二人に共通するのは「タグ」の取得のために1万時間かけていないという点だ。「1万時間」を3つ備えるのも、もちろん方法としてはありかもしれない。だが組み合わせ次第では、それらを完全に飛ばして、いきなり100万分の1の人材になることもできるのだ。

 

I翻訳が進化する中、英語だけできてもどうしようもない。レアな存在になり、時価総額を高めるには、あなたは「英語」と「何」を掛け合わせようと思うのか。一度じっくり時間をかけて考えてみるといいだろう。

 

私の勉強法は極めてシンプルでした。やったことは3つです。とりあえず 英単語をたくさん見ること、英語を1日1時間聞くこと、1時間英語の本を読むこと。

 

「コミュニケーション」や「シェア」というと、仲が良い人とじゃないといけないと思うかもしれない。でも、友情や絆がなくても、面白いことをシェアし合える仲間がいれば十分だ。僕は友達や仲間という言葉があまり好きではない。僕のいう友達や仲間というのは、新しいことを吸収して、どんどん進歩し、それを周りとシェアする人たちのことだ。そういう人といると楽しいし、一緒にいる時間が意味のあるものになる。

 

この没頭する力こそが、人間の力を最大限に発揮する重要な行動なのだ。今、僕らが目にする英語の教科書やワークブックは、全て誰かの没頭の副産物にすぎない。それらを漫然となぞるお行儀のいい「お勉強」の中に、学びの本質は存在しない。

 

大学で学問を教え、アーティストとしても活躍し、経営者でもある落合陽一さんも言っている。これから確実に重要になるのは百姓的な生き方(=多動力)。ひもを 縒 っているときもあれば、わらじをつくっているときもあり、稲を刈っているときもある。百の生業を成すことで、それぞれが相乗効果的に絡み合い、いまだ見ぬ「価値」を創れる人材になれる。

 

そんなふうに生きるためには、国内だけでなく、世界をもっと見る必要があるだろ

 

繰り返すが、なぜ英語を身につけたいのか。その根本を探ってみよう。  僕が思うに、きっと外国人と普通に笑い合ったり、英語で仕事をすることで視野を広げたり、そこにはいいイメージしかない。つまりそれがあなたにとって「面白い」ことだからだ。  僕だってこの「面白い」ことを常に追求してきた。僕が毎日多くの人と会おうとしているのは、ビジネスの新しいアイデアを生むためでもなければ、人脈を広げるためでもない。  楽しいから、人と会っているだけだ。

 

面白い人と面白い時間を過ごす。その結果、ビジネスの新しいアイデアが生まれ、仕事が広がり、人脈も広がる。  これは1日 24 時間をできるだけ「ワクワクすること」だけで埋めようと努めている結果なのだ。

 

周囲の人が引くくらい無我夢中になる。それこそが「学び」だ。

 

変化が起きたときに強いのは多様性を持った人です。 そのために英語を覚え、アジアの熱気を肌で感じ、発信力をつけておくことが求められます。  ハッキリ言って有史以来、最大のチャンスが私たちを待っています。

 

セブの人と英語を学ぶのが一番いいんだ。 日本人に一番合った学校をつくろう。これがQQ Englishのコンセプトです。QQ Englishはオンライン英会話で試すことができます。2回まで無料なのでセブの人の英語力を自分で体験してみてください。めっちゃかわいいので 惚れないでくださいね(笑)。

 

ベトナム は絶対に来ますね。なぜって、とにかく勤勉でよく働くからです。今ではセブ島留学に3番目に多く来る国になっています。ベトナムに行くと分かるのですが、とにかく働くんですよね。

 

さらに日本のエンターテインメント業界は他の国以上にテレビ局の支配が大きい。例えばアメリカの場合は独占禁止法で、電波免許を持っているテレビ局がドラマや映画、ゲームをつくってはいけないんです。「免許を受けて電波という公共のものを使っているのに、さらにあなたのところで全部やっていたら独占だろう」というのがアメリカの考えです。だから制作会社がコンテンツをつくります。

 

ところが日本はテレビ局が何でも持つことが許されています。するとテレビ局は許認可に守られているから圧倒的に有利な立場で、自社コンテンツを効果的に宣伝することもできます。だから利益率がものすごく高いのです。

 

人よりも何倍も情報収集ができれば、必ず未来が見えてくる。未来が見えるようになれば必ず勝てる。情報は、ものすごく大事なのだ。  おそらく、これからは激しい情報競争の時代になっていくだろう。そのときに日本語しかできないのか、英語でも情報を集め、思考できるのかで勝負は分かれる。

 

情報を持たなければ、人は恐怖にかられる。人間の恐怖の大半は、情報不足が原因だ。 新しい情報を獲得し続けて思考していれば、不安や恐怖は克服できる。 会社の行く末も老後も怖くはない。これから先の事態を怖がっているのは、情報弱者である証拠だ。

 

もうひとつのコツとして、「バーディを取りたいのなら、強めに打て」という法則が僕にはある。

 

オーバーしてしまったら、その経験を頼りに、もう一度打ち方を修正し、それをひたすら繰り返す。オーバーする経験の積み重ねがあって、初めてバーディという成功を手に入れることができるのだ。 POINT   勉強もビジネス

 

子供の頃の教育は、先生や親がするものだ。ところが先生や親は彼らを教育した1つ上の世代の人たちの思想を受け継いでいる。そのため、 時代からワンクール古いのだ。 僕は常日頃、「先生の言うことは信じるな」と言っている。それは単純に考え方が古いからだ。  では、誰を信じればいいのか。  自分だ。

 

そして大切なのが、その目標をできるだけ短時間で成し遂げるということ。  社会が目まぐるしい速さで変化する今、数年後に社会情勢がどう変わっているかは誰にも予測不能だ。だから僕は1~2年先の目標しか立てない。  まずは先を走る者を短期間で追い抜こう。

 

成功者とされる一流の経営者の中には、意外と「今日、俺歩いて帰るから」と言う人が多い。多少効率が悪くても、いつもと違う時間を使えば、入ってくる情報の質が変わり、良質な刺激を得られることを彼らは分かっているのだ。   普通とは違うことを、あえてやってみる。  これも成功の秘訣だ。

 

もしあなたが日本人なら、これからは「日本人だから豊か」などという考え方は捨て、世界の中の優れた人たちと 伍 して闘えるだけの戦闘力を身につけなければならない。  日本人であるがゆえの付加価値などはないと思って、自分自身のスキルを磨くしかないのだ。世界に伍するスキルを磨こう。

 

スピードを極限まで上げていかなければ、僕のやりたいことは到底実現できなかった。そしてそこでの基本は、今現在目の前にある案件にありったけの集中力を動員すること。今書いているメール、今話している相手、今見ているニュース、今考えているビジネスプラン。とにかく今、この瞬間に集中するのだ。

 

すると単語を知らないからだという結論が簡単に導き出された。単語を知らないから文法に惑わされる。言葉の意味が分からないから文意がつかめない。受験勉強だけではなく新しい分野を学ぶときには単語力の勝負なのだ。

 

今あなたたちに最も必要なのは、資金でも人脈でもない。情報だ。  そのために英語を勉強してほしい。  なぜなら、情報を所持するということは、未来を見ることだからだ。