251.15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと 正田 圭

勉強になった。

 

例えばですが、基礎的な国語の能力がないと、プレゼン資料を作ろうにも正確な文章が書けませんし、わかりやすい説明ができないという支障が出てくると思います。相手によってプレゼンの内容や表現を変えなければいけないことなんてざらにありますが、これは国語の試験の「傍線部をわかりやすく説明しなさい」という問題と同じようなものです。  さらに、ファイナンスを考えるときには数学が必要不可欠となります。例えば、微分がわかっていたほうが操業度分析の理解は早いでしょうし、

 

などの収益還元法を使うときや資本コストを考えるときも数列のお世話になります。そもそもビジネスには多くの変数が発生するため、変数を固定しながら場合分けをしなければなりませんが、これはまさしく二次関数や三次関数の問題を解くときの思考法です。  バイオ系のベンチャー企業への出資を検討する際に生物や化学の簡単な知識すらないと事業内容の理解に苦しみますし、海外のビジネスパートナーと取引する際にも、世界史の知識があまりにも抜けていると教養がないと見なされることもあります。  このように、学校の勉強はビジネスでも大いに役立つの

 

先方からの問い合わせがあるたびに、僕たちは自分たちの手法を教えることを拒否し続けた。このままではいつか関係が険悪になると考えた僕たちは、思い切ってお金を返すことにした。  返金を決めた後、僕はAの家に足を運んだ。 「もう人のお金を運用するのは疲れました。学校の勉強もあるし、いったん辞めます」  事実、他人のことを疑いながらトレードをすることに疲れており、タイミングとしてもいい時期に来ていた。

 

お金が安定的に稼げるようになった時点で僕が思ったのは、アフィリエイトは「金持ち父さん」が言っていた不動産の仕組みと似ているということだっ

 

ただし不動産と違うのは、アフィリエイトには不動産ほど元手が掛からないという点だった。そこに関しては不動産経営よりも優れていると言えた。

 

例えば、年商1億円の会社であれば上手に経営できていたのに、年商 10

円の会社となると、求められる能力も変わってくるため、それまでのようにうまく会社を経営することができなくなってしまうことがあるのです。  会社が大きくなれば、それにつれて環境も変わり、経営のスタイルもそれまでとは違ったものが求められます。となると、やはりトップである自分も変わっていかなくてはなりません。会社の成長に合わせて自分も成長していかないと、会社経営を続けることはできないのです。そこで必要なのが、勉強

 

では、どんな勉強をすればいいのでしょうか。おすすめなのが、公認会計士の試験科目を勉強することです。ここには、経営者として身につけておくべき必要最低限の知識が詰まっています。  公認会計士試験科目には、基本的に財務会計論、管理会計論、監査論、

企業法のほか、民法統計学経営学、経済学が含まれます。  これらはどれも、経営者であれば知っておいて損はないことばかり

 

独学で経営について学びながら、次なるビジネスについてアイデアを練るという「修業期間」は、1年半から2年の間続いた。修業のために使ったお金は、およそ1000万円に達していた。  お金がなくなっていくストレスはあったが、将来のために知識を得るほうを優先させた期間であっ

 

案件が立て込んでいないときに古典を好んで読んでいた時期もありますが、井原西鶴の『日本永代蔵』や『世間胸算用』などは非常に良い勉強になりました。あえて今の日本の法体系の枠を取り払ってM&Aの勉強をしようと思い、江戸時代のM&Aについて書いてある本を読み漁っていたこともあります。  読書は

 

結局のところ、コンサルは自分の時間を切り売りしながら進めていく仕事なので、稼働するにあたってどうしても限界が出て

 

そこで、コンサル以外の事業として僕が考えたのは、レバレッジが掛け

商売だった。「金持ち父さん」風に言うなら、自分が働くのではなくて、「お金に働いてもらう」ビジネスで

 

では、ストレス耐性を高めるにはどうすればいいのでしょうか。  それはずばり、仕事以外でなるべくストレスを受けないようにすることです。そのためには、リフレッシュできる趣味を持つなどして、適度にストレス発散の機会を作るといいでしょう。夜は早く寝て、十分な睡眠をとることもストレス耐性を高めるのには効果があります。生活のリズムを整えることでコンディションを万全にし、ストレスが溜まらないライフスタイルを築いていくのです。僕の場合、寝室に携帯電話を持ち込まないなど、意識して

 

ことはいくつもあります。ほかには、予備の日として何も予定を入れない日を月に1日設定するなどの工夫もしてい

 

バフェットの本はどれも興味深かったが、一番記憶に残っているのは、やはり『スノーボール ウォーレン・バフェット伝』(日本経済新聞出版社刊)だ。この本には、生い立ちからライフスタイル、価値観に至るまで、バフェットについての詳細が書かれていた。この本を読み終えた瞬間、僕は完全にバフェットの信奉者になっていた。

 

彼が行ったM&Aの案件などを紐解いていくと、なるほどと思うところがいくつもあった。僕はそれらの事例から非常に多くのことを学んだ。と同時に、それまであまり興味のなかった長期投資についても、研究の価値があるのではないかと思えるようになっ

 

興味深いのは、能力が高まってくると多大なメリットが生じてくることです。ある分野で優位性を発揮できると、連鎖的にほかの分野でも優位性を確保することにつながり、こうした流れが乗数効果的に作用し始め、いつしか大きな優位性を持つことにつながるの

 

中堅企業の案件となると、さすがに大手の弁護士事務所や監査法人、証券会社に頼むほどの規模ではなくなるが、必要となる知識は大企業の場合と変わらず、規模は小さくなってもかかる手間は同じで、しかもサービスのクオリティを下げるわけにはいかない。このようなターゲット層を顧客にしている同業の大手は皆無だったため、非常に需要は大きかった。

 

こうしたタイプの仕事がコンスタントに入ってくるようになると、収入のほうも安定してきた。中小企業のコンサルの場合は、1件当たり月に100~200万円のフィーをもらうことができた。これとは別に、大きな会社のコンサルをする場合は、1~2年という短いスパンの契約期間となり、一番大きいところだと1カ月で1500万円ほどのフィーをもらうこともあっ

 

国内の非上場株を所有しているというリスクを少しでも軽減させたいのであれば、海外資産への投資や、ドル建ての現金を持っておくことも考えるべきです。  起業というのは非上場株式投資であるという認識は、もっと広く共有されていいと思い

 

黒字の会社からお金を融通し、赤字の会社に補てんするということを繰り返しているので、一見するとお金はうまく回っているようだが、実際は各社が少しずつ利益を出しているように帳簿を整理したほうが税率は低くなる。だが、うまくいっている会社は大きな黒字を出し、調子のよくない会社は赤字をずっとため込みっぱなしという状況を放置していた。これだと税金控除の適用を各社まんべんなく効率的に受けることができず、結果的により多くの税金を納めなくてはならなくなって

 

資金投入をしたからには、こうした非効率な部分は徹底的に正していくつもりだっ