242.むだ死にしない技術 堀江貴文

一般にがん細胞が生まれてから、がんとして見つかるまで 10 年ほどかかる という。いま 20 代、 30 代、 40 代の人こそ、症状がないうちに検診を受けて先手を打っておくべき

 

日本が地震大国であるという認識はあっても、「胃がん大国」という異名をも持っていて、そのことで海外から煙たがられている……ということを、知っている人は少ないだろう。日本人の胃がん発症率は欧米諸国の約5倍にものぼる。  一口に

 

たしかにピロリ菌を除去すると、逆流性食道炎になる人もいる。だが統計学的に有意になるほどではなく、よくなる人も変わらない人も多い。

 

繰り返しいうが、病気の予防を本気で考えるなら、やはり健康保険組合をすべて民営化すべきだと僕は思う。民間企業なら市場原理が働く。国や地方自治体など市場原理に関係ない人たちが健康保険を運営しているから、そこまで真剣に考えないのではないだろうか。  あるいは韓国のように国で一括し、国の対策としっかり結びつけておこなうべきであろ

 

もちろん、医療費を減らそうと頑張っている役人や医師はいるが、「減らしたら特別ボーナスが出る」とかはないだろうから、どれだけ真剣になれるのか疑問だ。まさに、そこが構造的な欠陥だと思う。僕はこれから、予防医療普及協会の活動としても、それを変える仕組みを作りたいと考えて

 

僕は、数年前から家を持たず、日本でも海外でもホテルに住まうノマド生活をしている。持ち物は少ないが、電動歯ブラシデンタルフロスや歯間ブラシ、洗口液はつねに携帯している。就寝中は専用の薬液を塗ったマウスピースを装着し、ホワイトニングをする。なぜ、これだけ歯を大切にするのか。それは、歯のケアは全身の疾病の「予防」の根幹にかかわるからである。 歯周病

 

近視の進行が落ち着く 20 代前半ぐらいで手術を受けておけば、老眼のはじまる 40 代までは眼鏡もコンタクトレンズもいらない。現在は、 両眼で 15 ~ 40 万円、ざっといって数年前の半額で施術できるようになっているそう

 

40 代以降で老眼が始まると、遅かれ早かれ白内障になるから、 先に白内障の手術を受けて、多焦点レンズを入れる人もいると聞く。これをやっておくと、老眼と白内障、両方が予防

 

福岡県の医療費が多い理由は、過剰に医療がおこなわれている可能性など、その他いろいろある。 長野県は医療費だけでなくて、平均寿命が全国でいちばん高い。 男性は 80・88 歳、女性は 87・18 歳(2013年調査)。なぜかというと、かつて佐久総合病院の若月俊一先生という方が、長野じゅうに予防医療活動をした。  長野では保健師さんが多く、高齢者への予防医療普及が発達している。長生きできるし、医療費も安い。医師と連携した保健師さんたちが生活習慣やそれぞれの病歴に応じ、地道な啓蒙をおこなった結果だ。これがいまの日本の理想型だといわれて

 

ストレスになることはやらない (嫌なことがあったら寝てすぐに忘れる。ネガティブなことを考える暇を作らず

 

【がんを防ぐための新 12 か条】

・タバコを吸わない

・他人のタバコの煙をできるだけ避ける

・お酒はほどほどに

・バランスのとれた食生活を

・塩辛い食品は控えめに

・野菜や果物は不足にならないように

・適度に運動

・適切な体重維持

・ウイルスや細菌の感染予防と治療

・定期的ながん検診を

・身体の異常に気がついたら、すぐに受診を

・正しいがん情報でがんを知ることから

 

これらについて、僕は正直、生活習慣や食事に関して何かを言える立場