208.谷繁流 キャッチャー思考 谷繁元信

僕が特に心がけていたのは、「勝ち続けるための目標設定」です。同じメンバーで同じ目標を掲げて同じように挑んだらまた勝てるかというと、それはほぼ不可能です。なぜなら、現状維持をしようとするとレベルは必ず下がるからです。そのため、個々がレベルをもうワンランク、ツーランク上げていけるような目標を設定しないといけませ

 

なぜ意図がないとダメなのか。バッターを抑えられさえすれば、結果オーライでいいじゃないかと言われるかもしれません。しかし、結果オーライという運だけで野球をやっていると、次につなげることはできません。  極論を言えば、きちんと意図を説明できるのなら、ミスをしたって、ホームランを打たれたって構わないとすら思います。勝ち続ける、活躍し続けるためには、必ず意図がないといけないの

 

しかし、走者をアウトにできるキャッチャーがみんな肩が強いかというとそうでもないし、肩が弱いとキャッチャーを諦めなくてはいけないかというと、そういうわけでもありません。 実は、肩の強さ以上に大事なのが、球を持ち替える動作のスピード

 

「プロの世界では結果がすべてだ」とよく言われますが、僕はプロセスのほうが大事だと思っています。そして、「偶然生まれたよい結果」よりも「根拠ありきで考えた末の失敗」のほうが次につながると信じています。 結果がよかったからそれでいいという考え方では、次の勝利にはつながりませ

 

とっさの勘が働いて「結果オーライ」となることもあるでしょう。では、どうしてとっさの勘が働くのでしょうか。それは、無意識にきちんと根拠を持っているからです。根拠もなく、ただの勘だけを頼りに試合に出るのは、プロが絶対にやってはいけないこと

 

特にプロの世界では、どうしても結果、結果で、プロセスが軽視されてしまいます。指導者も結果だけを見てプロセスを評価しようとしません。 プロセスをきちんと評価しないと、やっている選手も継続が難しくなり

 

 やはりO氏と比べると格の違いというか考え方の深さ、思考力に大きな差がある気がする。監督として成績を残せなかった先入観からかもしれないが。