134.バガボンド 井上雄彦

仏教の勉強にもなる漫画なんだな。

 

11.

お前の殺気が出会うものすべてを敵にする。

天下無双などと考えれば考えるほど見よう見ようと目を凝らすほど答えは見えなくなる。見つめても見えないなら目を閉じよ。

 

13.

不覚。この俺が心に戦いの用意もなく望んでしまった。

他人を無価値と断じることでほんのわずか自分の存在が確認される、いい気持ちになれる、そんな人間がいる

 

19.

わしの経験から言えばその臆病さ、強いものほど持っている。

死の際を知り臆病になり、なおかつ臆病を超えて前へ出ていく勇気、それが強さ。

臆病と強さは相反しない。

 

逃げるなら逃げる、前に出るなら出る、徹し切ることだ、それが覚悟というもの。

徹しきれぬもの、それは弱き者。

 

鳥は飛ぼうと思って飛ばない。

 

22.

どうやって勝ったのかも覚えていない。勝つべくして活には程遠い。

 

23.

十度戦って十度勝てる相手としか戦わぬこと。

 

25.

強い人は皆優しい

 

27.

人は弱い、群れればいつしか初志を忘れる。

 

30.

強さと美は同じもの。

心を開いて受け止めるならば、この世の全ては美しくてもともと。

 

35.

水の流れる先がどこか、流れの速さ、遅さ、水自身は決めていない、ただ従っている、川底の地形と、風や外からの力に完全に決められている、それでも水は水、どこまでも水、それでいて水は、それが故に、完全に自由。

 

37.

休むとかえって調子悪くなる、土に出て働いて、やっと人の毒が流れていく
何だ人の毒って、恐れ、迷い、こいつらにはない、人だけの毒